メータの代役にバレンボイムという、ウルトラC的な代役発表に世の中が(世の中って言うほどでもないですか)色めき立ったわけですが、

なんとバレンボイムもキャンセル。音楽祭のサイトに記されているところによれば水曜から木曜の夜にかけ転倒して肩などを負傷したため、代役出演をキャンセルせざるを得なくなったとのことです。水曜から木曜の夜にかけて、っていう表現がなかなかリアル。日付がかわったころていうことですねきっと。
これは残念ですというか、なんとも複雑な気持ちになります。超高齢の指揮者の代役に高齢で闘病中の指揮者というのはやはりリスクが高かった(結果論ですが)ということになります。いや、本当に、結果論なのですが、おお、バレンボイム!と期待が高まったところに、やっぱりあかんじゃった、と2回落胆ということになり、残念の度合いがかえって高まってしまった。結果としてブロムシ・・・いや、プログラムの前半でピアノを弾くだけの予定だったブッフビンダーが後半も出る、弾き振りをする、ブラームスの1番1番(全然説明出来てないので書いておくとブラームスのピアノ協奏曲第1番と交響曲第1番)というプログラムから、ベートーヴェンの4番5番へ(しつこいがベートーヴェンのピアノ協奏曲第4番と第5番です)ということになりました。
音楽祭事務局も、お客様も、オーケストラも、ソリストもがっかり。2回がっかりすると、気を取り直すのは難しいでしょうか。しかも音楽祭のクロージングコンサートだけに、華やかさみたいなのもほしいところ、ピアニストが指揮も兼務というのはどこか物足りなさが残るのだろうか。でもウィーン出身のいぶし銀のスター、ブッフビンダーだからいいのかもしれないな!ゲジゲジみたいなサイン炸裂や!!
次回、似たようなキャンセルが発生したら、またリスクをとるのか、あるいは若い世代へバトンを託すことで若手へのチャンスを与えるのか。自虐がいま話題のこの業界ですが、若い人たちが呼び込まれなければ、活躍しなければ、未来はない!!
銀髪を敬いつつ、代替わりもしていきましょう。かがや毛~!若者たち!(何か違う)
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