ゲルギエフはプーチン派とされていて、欧米各国での活動は22年の戦争開始以降ゼロになっているはずです。しかしオマーン、イラン、中国などに復帰してきており、来年はスペインに登場するのではないかとささやかれるなか、この夏、というか、今月、イタリアで指揮するという驚くべきニュースであります。南イタリア、ナポリの北にあるカゼルタ宮殿にて。
すでにだいぶ前から発表されていたのでしょうか。いきなり、そっとこっそり発表されているのでしょうか。ちょっと検索をして見た感じ、昨日記者会見があったっぽいので、その時にわかったという感じではないでしょうか。
しかし今月の音楽祭の内容を今月記者発表するとか、さすがイタリア的な!!え、チケットとかどうするのもう始まるけど。このあたりは感覚が日本とは全くちがうのかもしれませんね。昨日発表、本日イタリア時間の正午発売開始。ゲルギエフが登場するのは7月27日。あと3週間だけどビザは大丈夫か。
しかしゲルギエフがいきなりイタリアへ戻ってくるというのは衝撃的な話ですね。気になる内容は音楽祭の公式サイトからたどって言って頂くと判るんですが、マリインスキー劇場のオケメンバー数名も一緒につれてきて、地元サレルノのオーケストラを指揮すると。プログラムはヴェルディ《運命の力》序曲、チャイコフスキーの交響曲第5番、それからボレロだそうです。短めですね。てかチャイコフスキー5番のあとにボレロってユニークですね。
チケット代金は30ユーロと20ユーロ。爆安。これはいろいろなところからスポンサー的なお金がでているにちげえねえだ!!
しかしこれが実現すると、ゲルギエフの西欧への復帰が一気に進んで行くことになるかもしれませんね。
政治と文化は違う、と言い切れるのか、政治と文化は切っても切れない、とするのか、あるいは、ロシアの巧みなかけひき、あるいは一種のプロパガンダである、とするのか。
見え方、捉え方、考え方は人によっても立場によって異なってくる。とはいえゲルギエフの音楽が聴きたい、と思う人たちもまた少なくはない、というのも事実でしょう。
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