手の器用な人のことを尊敬します、心の底から。私という有機体は極めて雑に出来ているため、細かな手作業が昔から不得意でした。なんなら絵も苦手。図工、絵画、ダメでした。しかし細かさの代わりにパワーがあるわけでもなく、どっちつかずというか、力もなければ器用さもない、みたいな中途半端な人間です。ああ、絶望。
・・・絶望から戻ってきました。しかしおよそ3年かけて18分の1サイズでヴァイオリン工房をつくっちゃったっていうのは素晴らしいですね。素敵ですね。ドールハウスですね。現実に18分の1サイズのヴァイオリンが演奏可能、だともっとすごいとおもいますけど、さすがにそこまでは求めてはいけませんね。やろうと思えば作れなくもない、のかもしれませんけれど(想像力が貧弱なのでよくわかっていない)。
しかしこのミニチュア工房を紹介しているStrad誌によりますとチューニングのペグ、工具、家具なんかもすべてちゃんと機能するのだそうです。ってことは実際に演奏も出来るのか?ランプもあるけど、ランプも点くのかな?
もとにかく18分の1サイズの工房、気持ちいいではありませんか。みてみたいではありませんか。これを作成したのはもとヴァイオリンの弓の修復家で、彫刻家としてスイスのバーゼル近郊に拠点を構えるコーネル・シュナイダー氏(公式サイト)。
作っていてわくわくしただろうなと思うのです。もっとリアルに作りたいという衝動が本人を突き動かしたのだと思うのです。情熱が人を突き動かすのだ。素晴らしいことだ。
なお、一番難しかったのは何かというと、f字孔(楽器の表面にある「f」みたいな形の穴)の部分だそうです。ってか全部強烈に難しいでしょ(鶴もまともに折れない人談)。
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