三重県の思い出。ぎっしり、みっしり

三重県に行ってきました。三重県に行くと必ず、私の長男がその昔3歳くらいだった頃、三重県が言えなくて「みえみえけん」と言っていたのを思い出します。

さて。

「みっしりと」、という言葉を憶えたのは京極夏彦の小説だったような気がしています。魍魎の匣でしたっけ。「みっしりと」匣の中に詰まっているのだよ、関口君。

ぎっしり、よりもみっしり、の方が語感的になんというのでしょうか、よりよく詰まっている感がするのは気のせいでしょうか。私の勝手な思い込みでしょうか。ぎっしりというと不安定な感じもするが、みっしり、というと、なにかしら、どこかしら安定していて、音楽会を表現するのによりふさわしい気がします。

つまり何が言いたいかというと、三重県に登場した(しかもプライベートを入れると今年三回目!)山下愛陽を迎えていたのは、みっしりと客席が詰まった三重県総合文化センターの大ホールであった、というとんでもない事実です。ギターのコンサートで大ホールがみっしりと詰まっている、という事実にはくらくらとさせられました(2,3階席はクローズになっていましたが、それでも1000人近い方にお越し頂いたと伺っております)。

さすが三重県総合文化センター。さすがK館長以下、辣腕の皆様がずらりと揃っているからこそでありましょう。うなぎ食べたい。ん?何かノイズが入りましたか。しかもこのシリーズは全席自由で、しかも予約なるものを受け付けず「当日に並んでください、早いもの順」というやつであって、販促の様子はいっさい見えない。蓋を開けてみないとわからない、という博打的な要素も高めのコンサートでして、それを企画してここまで続けているのもすごければ、それに応えて並ばれるお客様もすごい!!のであります。松阪牛食べたい。

・・・・・・ん?音楽家とは、あるいは音楽とは、聴いていただいてなんぼです。空席に音楽を聴かせてもしょうがないのです。みっしりと詰まったお客様にお聴き頂くのが最も正しいのです。

津での公演の翌日にはお隣の松阪市でも公演があり、こちらのホールでもコロナ後のこのシリーズで最多入場者だった!!万歳!!!!ということでしたから、実に、、、感慨深い気持ちになりました。

もちろん演奏に関して言えば全くの隙のないワンダフルな、いや、ベルリン在住なのだからドイツ語的に言うとヴンダバーなものであって、万雷の拍手も当然のことでありましょう!!バーン!!

そういうわけで明日は仙台へ、明後日は埼玉へ。そのあと名古屋大分にも行きますね。

待ってて。

コメント

コメントする