あれからもう一年経ったのかと思いますが。昨年私という小さな個体は、ベルギーの古都ブルージュへと行って、弾丸20時間滞在で懐かしのベルギービール、ジュピレーをカルフールで買って飲んで、ブルージュ国際古楽コンクール・チェンバロ部門の本選を観てもう1年ですよ。時間が経つのは早いですね。
その結果の、マチェイ・スクシェシュコフスキというとんでもない才能に出会えたということです。今年3~4月の、禁断の年度またぎ日本初来日ツアー全7公演では鮮やかすぎる演奏で圧倒してくれましたよね。マチェイ・スクシェシュコフスキ。すばらしい出会いがあったので、なんせ嬉しいですね。CDもついにリリースされたよ。ジョン・ブルで固めたという、とてつもないCDだ!!
んで、今年はフォルテピアノ部門。マチェイ・スクシェシュコフスキはフォルテピアノも弾くので、もしかしてエントリーするのかという噂もあったけれど、さすがになかったよね。そして昨日結果が出ていて、なんと優勝したのは、誰だと思うかい?ってこのブログのタイトルにでかでかでてるやんけ。トマシュ・リッテルが優勝したんだね。
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これは控えめに言ってびっくりですね。なんで出てんの?というのがなにより先に頭に浮かぶ疑問。2018年第1回ショパン国際ピリオド楽器コンクールの優勝者がこちらに出てきて、こちらでも優勝する。ショパンで優勝するぐらいの才能なんだからそりゃあブルージュで優勝しても何もおかしくないよね。
でもこれはどういうことを意味するのだろうかと不思議な気持ちになりますね。ショパンで優勝したらええやんけ、と思うのはピアノのコンクールに慣れきっているからでしょう。ピアノのショパンで優勝したら大旋風で、世界中から演奏依頼が殺到する。断るのに一苦労も二苦労もするはず。
つまり、きっとショパン国際ピリオド楽器コンクールでの優勝では不十分だ、と本人が感じているからブルージュにも出てきたのでしょう。そうでなければ出る理由がなかなかわからない。
さて、ブルージュでも優勝を果たしたリッテルの今後の活躍はどのようなものになるでしょうか?コンクールとは何なのか。考えさせられますね。
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