ドレスデン州立歌劇場で転落事故、合唱団5名が負傷

ドレスデン州立歌劇場はドレスデン国立歌劇場とも言われますがこのあたりの文字の使い方がいつも微妙で、州立なのか、国立なのか、どうやら州立のようだが、州立と書くとどうもなんというか、権威が低そうな感じがしちゃうので国立としましょう、そういう言葉にならぬ思いが結集して、国立とさせているのではないか、いーや、そうにちがいない!!

まあそのへんは曖昧にしておこうではないですか。世の中、曖昧にしておいたほうがいいことだっていっぱいあるのだ。なお、このドレスデン国立歌劇場のことをさしてゼンパー・オーパーということがあります。格好つけたかったらゼンパー・オーパーと言ってみてご覧なさい。尊敬の眼差しで見られ、話は一気にはずむだろう。

うそ。多分あまり気にする人はいなくて、ハテナハテナ?ととりあえず大人の対応をさせるに違いないだろう。なんでゼンパー・オーパーって言うのかというと、建築家のゼンパーさんが設計したオペラハウスだから。1869年の火災でだめになったあとも、やっぱりゼンパーさんの設計に基づいて再建されたからですね。ゼンパーが2回、ゼンパー×ゼンパーで、ゼンパー・ゼンパー・オーパーです(ウソです)。

転落事故というのはオペラハウス、あるいは劇場やホールで最も恐ろしい事故の一つで、劇場やオペラハウスは高いところで作業をすることもけっこうあるからですね。私の知り合いであるところの舞台人のある方からも、東京文化会館でその昔5mぐらいのところから転落して九死に一生を得たという話を聞いた事があります。気がついたら病院で寝ていた、と。恐ろしいことだ。

今回のドレスデンでの事故というのは、合唱団員5名が《トゥーランドット》のリハーサル中、1.5mの高さから落ちた、救急車で病院に運ばれた、というものです。1.5mたいした事無いじゃんとか思われますでしょうか。十分すぎるぐらい危険ですね。とはいえ大事にはいたらなかったようで、不幸中の幸いでした。

公演も予定通り行われるそうです。これまたよかった。いろいろなご関係者が、怪我をした方々へのお見舞いの気持ち、そして再発防止について思いを巡らせた上で、とりあずヨカタと、安堵されたことでしょう。

安全ヨシ!・・・・・・どうしてどうして!!

コメント

コメントする