迷走するトランプ政権、と表現していいのでしょうか。それともこれは想定の範囲内なのか。世界中が関税とやらに翻弄され混乱の日々ですが、教育の現場では予告無しにビザを取り消される学生が何百人も出ているようです。ハーバード、スタンフォード、ミシガン大学など。そしてそのなかに音楽教育の名門ジュリアード音楽院の学生も1名いたということだそうです。しかもビザを取り消される理由は「不明」で、何の説明もなく、大学も学生も、不服申し立てを行う余地がほぼないとのこと。
トランプ政権は移民の数を、合法か違法かにかかわらず減らすということを目標に掲げており、これがその一環として行われたものかどうかは不明ですけれども、いやこれは無関係ではなさそうだぞと思わざるを得ないですね。
2024年、アメリカは40万人以上にF-1という学生ビザを発行していていたとのこと。そのうちの数百というのは、割合としてはあれあれ?そこまで強烈ではない、と一瞬思うかもしれませんけれど、ここ数日のことと聞けばそれは強烈ですねやはり。
アメリカで学ぶ全ての留学生に不安が広がっていることはまず間違いがない。みんな頑張れ、踏ん張れと応援したいところですが、いまのアメリカの状況を見ていると、頑張ったとて、とか、いやそんなこといわれても、的な雰囲気もするので、やるせない気持ちしかない、という感じでしょうか。強い懸念を表明する砲、遺憾の意砲を出すしかない。
と言われても現実に問題に直面している人たちには何の意味もなさないです。
音楽教育の面でも、アメリカ離れが進むのか。むしろ今日行くだけではなくコンサートやオペラの現場でも同じようなことが起こるのではないか。戦々恐々。
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