自分自身を理事長に任命するというのはありなのか。などと思うこともありますけれど、ドナルド・トランプの改革のスピード感?ドラマチック感には驚かされることしきりであります。
こんどはワシントン・ケネディセンター(オペラハウス、コンサートホール、ファミリーシアターなどが入る巨大な文化施設。ジャナンドレア・ノセダが音楽監督を務めるワシントン・ナショナル交響楽団の本拠地)の理事長になったということで、「なる」と言われていたところ本当になっちまった。すげえ。いまの理事長の契約期間は今年の年末までとなっていたが、即時解任。
のみならず理事会を全取っ替え。全員、自分が指名した人たちというまさに独裁的な、という言葉が浮かぶやり方。流れとしては、自分が指名した人たちだけで構成された新理事会が、理事長に大統領を選出し、それまで理事長だったデボラ・ラターの契約を解除した。
ここに民主主義はあるのか。多分ない。これを受けて、芸術顧問だったアメリカオペラ界のスター中のスター、ルネ・フレミングもその職を辞任。退任する理事たちへの「敬意を表し、自らも退任するのが正しいと思う」とのこと。さらには会計担当、ワシントン・ナショナル交響楽団の顧問を務めていたロック歌手のベン・フォールズも辞任。
実はこれまで理事会はバイデンとトランプの支持者半々ぐらいだったそうなので、これがいかにバランスを欠いた人事であるかは火を見るより明らかということになります。ケネディセンターはどうなるのか。アメリカはどうなっていくのか。グレートアゲインするのか。
本当にグレートアゲインしてくれればいいのだけれど。
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