問:ダニール・トリフォノフが今週イギリスに入国できず、今夜に予定されていたロンドン・フィルとのコンサートおよびあさってのウィグモアホール公演ができなかった理由は何か。答:ビザが出なかったから。
オーマイガッ!!(言い換えの例:モンデュー!マンマミーア!アイゴー!)
なぜなのかというその理由は書かれておりませんし、ロシア人だからだろうとか、所属事務所が適切に時間の余裕を持って手続きをしなかったからだろう、などと書いている人たちもいますけれど、予断や勝手な推測で話をおもしろおかしくするのも健全なことではありません。
ところで日本でもビザに関する不安はまだまだあるというか、まだ時間がかかるんですよね。今日はせっかくなんで最近の私の体験談でも読んでつかあさい。
私が昨年の11月と12月に申請した案件ではビザ取得のために必要な書類「在留資格認定証明書」の申請から発行までそれぞれ6週間と5週間がかかりました。そしてどちらのケースでも、途中で電話がかかってきまして、追加で書類を提出するということになりました。
書類の追加提出というのは、たまにあります。また私の会社はまだまだ出来たばかりだし、招聘の実績も積めていないので厳しめに審査されるだろうなとは覚悟しておりました。あらかじめそういうこともあろうかと、申請可能ギリギリの日程(入国予定の3ヶ月前)で申請に行っておりましたので、そこまで気にしておりませんでした。
しかし、世の中に不可能という言葉はない、何が起こるかわからないのがこの世の常、ここからがしびれる話なんだぜ・・・・。
「在留資格認定証明書」という書類が送られてきましたら、それをアーティスト側に送り、それを持ってあちらでビザの申請に行って貰うわけです。国によって異なりますけれど申請から発行までだいたい5営業日。この書類、私はだいたいいつもDHLで送っているのですが、ふとした気の迷いで、別の同じような会社に依頼したのです。そちらの方が若干安かったし、なにしろ集配にもお安く来て頂けるということだったので(とはいえ1通5000円は超えます)、集配拠点まで出かけていくのがおっくうだと感じた私はそちらを選択。それが失敗じゃった。
普段は3-5日あればその会社でもホホイのホイで届くところ、なんと2週間以上、ヨーロッパのある空港で止まったままではありませんか!(こういうサービスを使うと荷物の追跡がネット上で出来る。いまどこ、というのが表示されるわけですね)。いやーこれは焦りましたね。しかも理由が書かれていない。電話をかけて理由を問うても、わからない、というお答え。オーマイガッ!!
毎日その会社に電話をかけ、毎日すいませんね・・・まだですか、、、おねがいしますね、、、ビザが・・・来日が・・・高いお金を払ってお願いしているのだからそこをなんとかぜひ・・・・・、なんならいっぺん差出人の私に戻してもらえないか、ほかのサービスで送り直すから(←余計に時間がかかるのでやめたほうがいいと言われ、この方法は断念)、、、、などと頑張ったのが効果があったのかどうか解りませんけれど、3週間ほどで手元に到着。空港から動き始めたらあっという間だったよね。数時間中に配達されてたもんね。6週間+3週間なんで、もうわりとカツカツの日程でしたね。
さっそくと日本国領事館へと走ってもらい、ビザ申請がなんとか間に合ったのであります。
いやほんと、どこでどういう事件が発生するかわからないからこそ、推測で語ってはいけないのだと思いますし、これを読んでいるあなたも、ビザ申請なら早めに動かれることを強くおすすめします。
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