指揮者クリスチャン・ティーレマン、腱の手術でスカラ座の《指輪》を全キャンセル

ティーレマン手術でキャンセル、という文字が最初に目に入ったので、何かシリアスな病気だったりもするのだろうか、とも一瞬思いましたが、腱(けん)の手術ということなので、指揮者の職業病とまでは言わないかもしれませんが、何らかの理由でどこかの腱が切れたなど損傷したのではないかと思います。

腱ってどこなの。筋肉と骨をつなぐところ。繊維質のひも状の組織。損傷したら治らないということなので、手術してもとに戻す、と。

手術は10月、リハビリは5週間ということなので、12月の半ば~年内は指揮できないということになりますか。スカラ座では10月28日から11月10日まで予定されていたマクヴィカーによる新演出の《ラインの黄金》を指揮することが出来なくなったと言うことで、その流れで、一個抜けるなら全部やめるわという判断のようです。

ピンチヒッターはシモーネ・ヤングとアレクサンダー・ソディということであります。ヤングは来年のバイロイトで《指輪》の重役を担うワーグナー得意な指揮者なんで、なるほどなるほど、ですね。ソディは今後期待の若手なんで、ということでしょうか。ところでそもそもティーレマンってスカラ座にしょっちゅう登場してます?あまり聞かないような。

しかし全部やめるわというのもなかなか厳しい判断ですね。自らに厳しい。でもファンとしては、1つ欠けたとしても残り3ヶはやってほしかったなという気分でしょうか。なおティーレマンはいまウィーン・フィルとヨーロッパツアー中で、19日までほぼ毎日どっかで演奏中です。痛みに耐えながらやっている、という感じですか。

スピーディー・リカバリーをウィッシング(早く良くなってね)。

コメント

コメント一覧 (1件)

  • 気になったので、ミラノ・スカラ座のHPで調べてみたのですが、ティーレマンがミラノ・スカラ座のオーケストラを指揮しているのは、1990年、1993年、2021年の3回のコンサートのみのようです。
    ということは、オペラは、初めて?
    それをキャンセルというのは、大変なことですね。

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