いやいやいや、ヴァイオリンはせいぜいアンドレア・アマティとかその付近、500年ぐらい前までぐらいにしか遡れないでしょうに、などとタイトルを読んで思ったあなた。そう!そこの、そう、そこの詳しいあなた!!
あなたは・・・・・・合っている。そして間違っている。
どっちやねん。どっちでもええんや今日からは。
どういうことか。イギリスで2012年に見つかった推定4500-5300年前の古い木で作られたヴァイオリンが出来たっていう話っすよ。材料が古いから世界最古っていうことだ。なあーんだ。
The world’s first and only Bog Oak violin (as far as we know) – The Strad
https://www.thestrad.com/lutherie/the-worlds-first-and-only-bog-oak-violin-as-far-as-we-know/16328.article
まあまあそうがっかりすんなって。
ボグオークっていう言葉ご存じでしたか。はい私は知りませんでした。詳しいことを知りたいあなたはこういうところとかをご覧になるといいと思うんですけれど、本来なら古い木っつーのはどんどん朽ちていくところ、泥水の中につかっていたがためうまく保存されるんだそうですよ。仕組みはわからんけどね。ただし色はどんどんと真っ黒に近くなっている、半分化石みたいなもんらしいです。
この木の熱狂的なマニアもいそうな感じ。ボグオーク大好き!!私もたったいまこの瞬間、大好きになりました!!(ノリが軽すぎる)
4500年から5300年まえ、つまりストーンヘンジやギザのピラミッドよりも2000年以上も古くを生きた樹木だというではないか。そんなロマンや歴史ある貴重な素材を使ってヴァイオリンを作ろうだなんて、いったいどこの誰が思いついたんだろうか。どこかの誰かが思いついたんだ。
そういうわけで完成したヴァイオリンが披露されて、実際に演奏されている動画も作られたというわけ。これっすよ↓
うーむむ、演奏している方(=このヴァイオリンを製作した方)の腕前が栃木県今市市だな?とか考える必要はなくて、その歴史に思いを馳せながら聞いてみることをおすすめ。なんならそのうち売りに出されるんじゃないかな、それを狙ってみるのもおすすめ。
オールド・イタリアン、つまりストラディヴァリウスやグァルネリとかにはさすがにどころかどう逆立ちしても手が出ないけれど、ボグオークならいけるかもしれない。そう、もしかしたら。ロマンがかき立てられる。
音に関して言えば、製作者は「もっと鈍いのではと思っていたがその考えは打ち砕かれた」と言っています。ボグオークは楽器には全く向かない、という声もあったが、実際にならしてみると豊かな声、澄んだ音色を出すので、聴いた人は感嘆の声を上げる、と書かれていました。
みんなのコレクター魂がウォーミングアップを始めたんじゃないかい?
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