タングルウッドという言葉をご存じですか。小澤征爾と深く関係のある単語です。
小澤征爾はボストン交響楽団の音楽監督を長く務めたわけですが、そのボストン交響楽団が出演する夏の音楽祭ですね。今年の夏のプログラムはすでに発表されていたんですが、このたび追加でリリースが発表された。「タングルウッド・オン・パレード」という毎年やっているガラコンサートを小澤征爾追悼コンサートにする、ということだそうです。なるほど!ボストンでの小澤征爾の存在感というものを感じちょっと誇らしい気持ちになりますね。いや、自分は全く関係ないわけだが日本人として。
出演するアーティストの名前もプレスリリースに出ていまして、アラン・ギルバート、キース・ロックハート、ジョン・ウィリアムズ、アンナ・ラキティナ、クリスティーン・ゲルケ、マーカス・ロバーツ・トリオ。
超大物ジョン・ウィリアムズはまた日本に戻ってくることが決まったみたいですが、ボストンでも小澤征爾のために指揮をする。とてつもなく精力的なじいさまだ!!朝からヘロヘロでヤルキデナイとか言っているな私も見習いたい。
上記リリースのCEOチャド・スミスの言葉。「この2月に小澤征爾が亡くなってすぐに追悼公演の計画を立てた。そしてタングルウッドこそがその場に最もふさわしいということで意見が一致した。小澤征爾とボストン交響楽団との関係が始まったのは1960年のこと、タングルウッド・ミュージック・センターで学ぶ学生としてだった。音楽監督を務めていた29年間(1973-2002年)、セイジはタングルウッドがとりわけ大好きだった」。タングルウッドはホールの名前もセイジ・オザワ・ホールですもんね。これ以上良き機会はない。
この「タングルウッド・オン・パレード」は8月6日(火)午後8時開催。ジョン・ウィリアムズが小澤征爾のボストン交響楽団音楽監督就任25周年を記念して1999年に書いた「フォー・セイジ!」とリリースにはありますけどこの曲のことですね。これで始まり、、
そのほかベルリオーズ《ファウストの劫罰》から「ハンガリー行進曲」、ラプソディ・イン・ブルーなどが演奏され、最後はチャイコフスキーの序曲「1812年」。
1812はタングルウッドで小澤征爾が16回演奏したとあります。お約束のようなものだったそうですが、2年に一回以上のペースで演奏しているってどんだけ。ウィーン・フィルのニューイヤーコンサートにおけるラデツキー行進曲みたいなものですねきっと。
コメント
コメント一覧 (1件)
さすが、ボストン響。
さすが、タングルウッドですね。
一方、日本では?
さらに、今年は、小澤征爾氏の師である、斎藤秀雄氏の没後50年ですが、日本の優秀な演奏家や教育者を育成した、重要な指導者である氏の功績は、もっと知られてよいと思っています。
私も若い時、斎藤秀雄氏の愛弟子の方から、「音楽は、心で奏でるもの」と無言で教えて頂きました。