アンドラーシュ・シフが骨折

アンドラーシュ・シフが骨折したそうです。レッグ、とあるので脚です。レッグとフットの違いがわかりませんか?レッグは付け根から下全部をさします。足首から下は含まないこともあります。フットは足首から下です。なのでもう少し詳しくはどこよ、ということになりますと、わかりませんということになります。いずれにせよ足にまつわる部分です。転んだとかそういう感じなのではないかと思います。

昨夜のコンサートに関するキャンセルと代役がおととい発表されていて、プロムス公式のツイートをみましてもほんとうにギリギリで判明したようですね。

https://twitter.com/bbcproms/status/1833819466645344510

BBCプロムスでバッハの《フーガの技法》を弾くはずだったのだそうです。しかしフーガの技法をあのばかでかい空間で弾くのもすごいし、それを立ち見で見ようという方々がいるというのもすごいですね(BBCプロムスの一階席、いわゆる平土間とかいう場所は立ち見なんですよ)。途中休憩があったかどうかは不明ですが90分ぐらい延々と、ユーザーフレンドリーではない音楽が続くわけなので、立って聴くのはけっこうつらいはずだが、それよりもシフの演奏を聴きたいという思いが強いということになりますよね。

でも折れてしまったものはしょうがない。ではどうする。代役はチョ・ソンジン。本当に急遽の代役で、曲はラヴェルの《鏡》とリストの《巡礼の年第2年イタリア》全曲。休憩なし。63分程度。なるほど、もともと休憩はなかったのかも。希望者には払い戻しあり。

こういう時の代役は同じ曲を演奏するか、違う曲か、同じクラスのピアニストか、それとも若手にチャンスを系の代役か。そもそも別の楽器にするのか。さまざまな決定しなければならない選択肢が発生しますが、今回の場合は曲は全然違う、チャンス与えよう系の若手というわけでもなく、ワールドクラスのピアニストではあるものの、近い条件はあまりそろわなかったわけです。時間がないなか、ギリギリで決定したということなのかもしれませんね。もちろん裏側は見えないわけですが、運営側は一瞬わさわさしたことでしょう。

ご関係者各位にお疲れ様でしたと、心の中でそっと頭を下げました。

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