ミラノ・スカラ座の「プッチーニ没後100年コンサート」、オーケストラのストライキで急遽ピアノ伴奏に変更

知ってましたか、プッチーニはイタリア人で、イタリアで活躍したオペラ作曲家ですが、亡くなったのはベルギーのブリュッセルなんですよ。ブリュッセルでガンの治療中に亡くなっているんですよね。ブリュッセルではクララ・ハスキルも客死しているんですよね。凍った階段で滑って転倒して。

さて、おとといという日、つまり2024年11月29日はプッチーニが亡くなって丁度100年だったわけです。1924年11月29日にプッチーニは亡くなりました。それを記念して、ミラノ・スカラ座ではシャイーの指揮、ネトレプコとカウフマンが歌うコンサート「オマージュ・トゥ・プッチーニ」が予定されていました。

しかしなんとオーケストラがストライキ。公演はあえなく中止・・・・・・にはならず、這ってでもやるぜということで、ピアノ伴奏で行われることとなったのでした。

オンラインでストリーミングも予定されていたのですが、それはなしとなり、会場にいた人は1時間20分遅れで9時20分に始まったコンサートを楽しむことができたのでした。わーいわーい。

開演5分後になってようやく総裁のドミニク・メイエが中止を宣言し、ちょっとまったコールをした、ということですから、ギリギリまで交渉が行われていたことはまちがいありません。そしてプランBも密かに準備されていたのではないか。スカラ座の声楽コーチがピアノを弾いた、ということですから、つまりこの1時間ちょっとのあいだに全曲いそいで即席のリハをしたか、もしかするとしなかったかもしれないけれど、ざっと眺めることぐらいはしたのかもしれませんね。

なかなかしびれる公演となったようです。

しかしネトレプコとカウフマンが出て、ともかく歌ったのだからとりあえずなんとかなった、ということはいえるかもしれませんね。いやーしびれる。

歌手、ピアニスト、劇場、観客、これら関係者が納得しないといけないわけですからね。納得は行かないにしても、大騒ぎには発展しなかった(たぶん)ということなので、まあまあ、成功とまでは言えなくとも、大事故とまではいかない、と言って良いのではないでしょうか。

関係者の皆様おつかれさまです・・・!

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