83歳のやることとは思えない情熱、切れ味のあるアタック。そしてクライバーも顔負けとでも言うべき高速で駆け抜けた7番。これは、、、、沸くな。沸くぞ。あ、ベト7って、ベートーヴェンの交響曲第7番のことね。
会場の沸騰を確信していたら、ほらね、沸いた。ウィーンがドッ!と沸いた。ブラボーの声はサヴァールに、気持ちよいほど一斉に浴びせかけられ、その瞬間、関係者一同もにっこりであった(←ごめんここは想像です)。
聞くところによると、ピリオド楽器のオーケストラがベートーヴェンの交響曲全曲演奏会を開催するのはウィーン・コンツェルトハウスができて以来、初めてのことだそうなんですよ(ホール調べ、ただし「また聞き」)。コンツェルトハウスは1913年オープンであるからには、実に112年目の初体験なのであった!そしてそれはまさに横綱相撲で堂々としていて、ウルトラ大成功なのだった!!バーン!!
一昨日は、ご宿泊先のホテルのラウンジで大先生とお茶したんですが、本当にお元気で、生命力に溢れていて、キラキラした目をしていて、ああ素晴らしい!自分もやがてはこんなじじいに、いえ、美しく歳を重ねたいものだ!と強く思ったのでした。
そして昨夜、2公演目も終わり終演後に楽屋を訪ねると、興奮してさらに血気盛んなお顔をされていて、目のキラキラも度も倍、いや、そのさらに倍!むしろ「バイバイン」使ってるんちゃうか!(それは危険すぎる)的な。今後のスケジュールもやばい。明日(今日)の朝は5時に起きてマヨルカに教えに行くとのこと。そのあとはアメリカツアーにもいくのだ、次はあそこ、そのつぎそこ、なんなら誕生日以外はすべて予定が入っている、ぐらいの勢いだ。むしろ今年はザルツブルクで誕生日にやらざるを得なくなって。ワッハッハ!(もう少し控えめにおなかをゆすってお笑いになりますが、うまく当てはまるオノマトペがないなと思ってしょうがなくこれをあてています)。
いやーしかしいつお見かけしても超絶ダンディで、嫌味のない素直な目をしていて。彫刻のような、と表現した友人がいますが、ギリシャ彫刻か何かがそのまま世に出てきた、そんな感じがします。
そう、つまりこういうこと。屏風の虎を退治せよ。わかりましたでは退治しますのでだれか虎を屏風から出してください。よくいった褒美を取らせよ!!恐悦至極うううぅっ!!!!
本当に屏風から飛び出た生ける彫刻、それがサヴァール大先生なのであった。おみやげで渡したシガールはとんでもなく大好評だった。カタルーニャにもシガールそっくりなお菓子がある、こんど持ってくで。ありがとう、ありがとう、ミスター・サヴァール。では、ゴローサン!オヤスミナサイ!
さて、もしも、ですよ・・・・・・。ゴクリ。サヴァール先生、ル・コンセール・デ・ナシオンの、念願のそして待望の初来日がかなうことになれば、期待したい人は手を挙げてみてください。
いや、私はイエスともノーとも言っておらず、ただ皆さんを煽っているだけだ!!
さあ仕事に戻った戻った。
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