ショパン国際コンクールは審査委員が発表され(ここです。ギャリック・オールソンが審査委員長)、チケットは30分で売り切れたと、特にファイナルは2分で完売した、と。相変わらずやばい売れ方だ!
そして、ロシア人の参加について、ウクライナ侵攻を支持しないことを条件に参加が認められる、と発表。特に「国際法の違反を断固非難する」という宣言書に署名する必要がある、ということなので、ロシアからの参加は全くもって簡単ではなさそうです。
ポーランドという国は、ショパンの時代もロシアに苦しめられていたわけで、つまりロシアに対して歴史的にあまり良い感情をもっていないはずで、ロシア人の参加を認めることに関してはコンクールのなかでもかなり議論があったのではないかと思います。
条件付きで参加を認める、という結論のようですが、果たしてどれほどのロシア人が参加するのか。署名までして参加をするというのはロシアに住むロシア人の若者にとってかなりのリスク。上位入賞などが叶えばまだなんとかなるかもしれないが、もしもそうならなかった場合、自国に戻ったときにかなりつらい思いをすることになる気がします。そのリスクをあえて冒して参加する人は少ないのではないかと想像しますが、どうでしょうか。
パリオリンピックもロシア人の参加を条件付きで認めていましたが、軍に所属している人、積極的に侵攻を師事している人は参加を認めない、というものでした。これによりロシアからの参加者は東京300人以上→パリ15人、と激減しています。同じことがショパン国際コンクールでもおそらく起こるのではないかと思われます。
参加を希望するピアニストは12月15日までに審査のための自分の演奏映像を提出する必要があります。あと2ヶ月半あるわけですけれど、この間に状況が改善し、宣誓書のようなものにサインすることが不要になることを願うのみですが、そうはならないのではないか。
政治に振り回される若者たち。しかしポーランドという国のことを考えると、この判断もやむなし、という気もします。
少なくとも参加者全員が公平に審査されることを。
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