ラヴェルの未発表作品が発見されて、それが世界初演されるぞという話ですね。おや、最近もそんな話が、と思ってみたら違う作品だった。
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どういうこと。今回世界初演されるのはセミラミス、ってんだ。どうやらパリ音楽院の課題曲かなにかのために書かれたが、公開演奏はなかったみたいで、2000年にラヴェル関係のオークションがあって初めて世に出たっぽい。既にimslpにも公開されているし、楽譜も販売されているっぽい。詳しいことは出版社?ラヴェル・エディションのサイトに出ているよ。
いやしかし、未発表作品というのは、そこまで取るに足らない作品であることもあって、ドビュッシーなんかがそうなのだが、借金返済のためせっせと妻が売って歩いた、というような話もございますが、そういう机から発見されたわけわかんない曲は結局研究の対象にはなっても、いわゆるいつも演奏されるようなレパートリーには加えられないことが多いですかね。
最近発表されたショパンのワルツなる作品もそうですね。申し訳ないが傑作とは言えないし、多分定着もしないだろう。駄作だ!!駄作とか言ってごめん。でもロマンはかき立てられたから、とってもいい心持ちにはなりましたから(遅まきのフォロー)
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だがラヴェルはどうであろうか。ラヴェルはオーケストラの魔術師であって、若い頃から素晴らしいオーケストレーションの作品を書いていたわけなので、もしかするともしかするのかもしれない、というなんとも言えない高揚感、期待感がございますね。
セミラミスの前奏曲と舞曲Prélude et Danse de Sémiramis っていう曲なんだ。
セミラミスっていうのは紀元前800年頃のアッシリアの伝説の女王の名前だそうですう。ハトに育てられたと言われるんだそうですう。だからアッシリア語でハトを意味するセミラミスっていう名前になったんだそうですう。はいー。やすこですう。まあ、この作品もいわゆる冒頭部分?であって、完璧に完成された作品ではなさそうなので、どうなの、というところではありますが、期待はしていいんじゃないかな。だってラヴェルだから。
これが3月13日から16日にかけて、ドゥダメル指揮ニューヨーク・フィルの手で世界初演されるというから、これはニューヨークの皆さんは行くべきなんではないかい?
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