メトロポリタン歌劇場の《カルメン》で観客がステージに上がり抗議活動。上演が15分中断

メトロポリタン歌劇場では金曜の夜、カルメンが上演されていた。第一幕の途中とあるのでわりとはじまってからそう時間が経っていないわけですが、3名が突然デモ活動を開始。1名(2名と書いてあるところもあり)が舞台に乱入した。何を言いたかったのかはまだ情報が集まっていないため、不明だと警察は述べているそうですが、どうやら億万長者のデイヴィッド・H・コーク氏を非難していたということだそうです。

コーク氏というのはすいません、どなた?NYタイムズによると、気候変動の信憑性を貶めるキャンペーンに多額の財産を注ぎ込んで物議を醸した人物なのだそうです。2019年にお亡くなりになっている。コーク・インダストリーズという主に石油やガスを扱う巨大企業を率いた人物で、フォーブズの世界長者番付では11位に入ったこともあるほどの人物だとか。そしてメトロポリタン歌劇場が建つリンカーン・センター内にある、バレエやダンスのための劇場、かつてニューヨーク州立劇場と呼ばれていた建物の改修に1億ドル以上を提供していた。それゆえいまこの劇場はデイヴィッド・H・コーク劇場と呼ばれているのだ・・・。うーむ、最初から最後まで知らなかった。不勉強を恥じる。

だがここでむくむくと謎がもたげるわけですね。なんでこっちなん。なんでそっちでやらんかったん(いや、そもそもそんなことするなやという話ですのでそこはお間違えのなきよう)。同じ敷地内にあるけど、よりご縁が深いのはバレエの劇場の方なので、抗議をしたかったのならそちらに行くべきだったのではないか。もっ、もしかして劇場を間違えたとか・・・。

しかし最近はこういう話が増えてきて困ったことだなと思いますね。オペラというのは富裕層が楽しむ者というイメージもあるからでしょうか。富裕層に意地悪することで溜飲を下げるという構造でしょうか。

そして上演中のオペラの舞台に上がるとか、本当に大胆なことをするものだと思いますね。最初は演出かと思って混乱があった、とありますが、本当に区別はつなかいでしょうね。オペラって、品行方正な内容だと思われる方もおられるかもしれませんけれど意外とというか結構きわどいものも多くて、カルメンだってわりと話はヤバげな内容なので、なんかわけわからんのが出てきたってすぐには判らないかもですね。

劇場のセキュリティ対策班も頭が痛いことでしょう。どうやったらこういう抗議活動は防げるのでしょう。鞄をチェックしたところで防ぎようもないですし。そうだ!そもそも上演をしなければ抗議も起こしようがないねっ!!(まさか)

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