「次なるアナウンスがあるまで」すなわち期限なしでコンサートを中止しているアルゲリッチもかなり心配ですが、半年年下のポリーニの体調もよろしくない。ポリーニについては以前から公演中止や延期のお知らせをちょくちょく目にしており、しんどいんだろうなというのがあるのですが、いまから半月先の2月3日に予定されていたパリ・フィルハーモニーのコンサートもまた、5月4日に延期となっている。
https://philharmoniedeparis.fr/en/activity/recital-piano/24269-maurizio-pollini
また2月13日にはミラノのスカラ座でのコンサートが予定されていて、ミラネーゼ(ミラノの生まれ)のポリーニなんで、地元であるからには体力的な消耗は少ないはずですが、スカラ座のウェブサイトを見ますと、Non Disponibile(売り切れ)と出ます。
完売しているのか。いやもしかすると、中止とか延期になるかもしれないのでとりあえず完売の表記にしているだけなのか(これは時々使われる手法です)。健康不安が続いているので後者の方ではないかとつい思ってしまうのですが果たしてどうなのでしょう。
ちなみに2月26日に予定されているチューリヒ・トーンハレや、3月17日のロンドン、ロイヤル・フェスティバルホールのチケットを確認してみると、どちらも愕然とするほどに売れていません。両ホールとも確実に半分に到達していない。へたすると20-30%ぐらいではないか。これは健康不安とも関係があるのかもしれませんね。本当にコンサートがあるかどうかわからない、ということで皆さん買い控えをされているのかもしれません(その一方でパリ・フィルハーモニーのチケットはけっこう売れているように見えます)。
1942年1月5日生まれのポリーニ。もうかつてのギンギンさは消え去って久しく、ゆっくりハッピーリタイアでもいいのでは?と思うのですが、身体は衰えても音楽家はやっぱり音楽をやりたいんだろうな。生涯現役!!舞台に立つことがエネルギー源!なんだろうな、とも思います。そしてその姿勢は人を感動させるわけでもあります。
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