フィリップ・ジョルダン、ウィーン国立歌劇場の音楽監督を退任

無事に退任。というと穏当ですが、ウィーン国立歌劇場の音楽監督で幸せな出発をした人がいただろうか、いやない(反語)。

反語とは、断定を強調するために、言いたいことと反対の内容を疑問の形で述べる表現である。出典:コトバンク

まあそういうことなんですよ。昔からオペラハウスには魔物が住むっていうでしょう?古くはエリック、またの名をファントムと言った。そして地下でジャーン、ジャジャジャジャジャーンとオルガンを演奏したのだ!!!

興奮してすいません。びっくりマークをみたび叩いた瞬間、打鍵がひときわ強くなったことをここにご報告させていただきたいです。ウィーン国立歌劇場には総裁と音楽監督っていう職があって、兼務してた人もいますけど、最近は別々のことが多いですね。たぶん今後も別々で行くんじゃないかなと思います。何となくそう思っているだけですけれど。

かつてのグスタフ・マーラーも、ベームも、カラヤンも、マゼールも、アバドも、幸せな出発をしていないと思うんですよ。その列にジョルダンも加わってきたわけです。最終公演を終えて、しばらくウィーン国立歌劇場にはもどってこないそうです(今年10月の来日公演など、特別な機会では振ることもあるそうです)。そう、歌劇場は難しいのだ。

こんご音楽監督の職は空席となるそうです。なんとなればアバドから小澤まで11年間空白がありましたし、ウェルザー=メストからジョルダンまでも6年空きました。なので、空席というのは異常事態というわけでもありません。

退任したフィリップ・ジョルダンへのインタビューがKURIERに掲載されているので、課金したい誘惑にかられたのですが、だが、しかし、うっかり思いとどまってしまったため途中までしか読んでいないのですけれど、なので、どういう発言があったのかはわからないのだけれども、最初に書かれているまとめによれば、

  • このような劇場にとって音楽監督はどれほど重要なのか
  • 彼が当分の間ウィーン国立歌劇場で指揮をしない理由
  • 彼が構造的に間違っていると考えること:「音楽監督がナンバー2、つまり芸術監督に従属する立場であれば、衝突が起こるのは避けられません。」

ということを話したようです。なかなか。

フィリップ・ジョルダンは2027年からフランスを代表するオーケストラの一つ、フランス国立管弦楽団の音楽監督に就任することが決まっています。

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