変化といっても何ですのん、と言われると思うんですけれど、そして変化を望むといっている人たちにしても、こうすればええんじゃ、みたいな決定的にみんなが同意するような内容があるというものでもなさそうですが、なんとなく「変わらないといけないんじゃない?」というような共通の感覚を持っている人がほとんどである、ということのようです。
Orchestral audiences call for modernising changes to draw more people to the concert hall this season – Royal Philharmonic Orchestra
https://www.rpo.co.uk/news-and-press/813-orchestral-audiences-call-for-modernising-changes-to-draw-more-people-to-the-concert-hall-this-season
ロイヤル・フィルは先日、オーケストラのコンサートに行ってみたいか、という調査をやってました、それに続くもので、いやー、ロイヤル・フィルはいつも面白いことを調査しますよね。
オーケストラのコンサートが近代化されればコンサートに行く可能性が高まると答えた成人は76%。
では近代化とは一体何か。イギリス全国の2071人を対象にした調査結果がこれだ!
・休憩をいれず1時間にする;27%
・コンサート前のデジタルプログラム:27%
・昼間のコンサートを増やす:24%
・ドレスアップする必要がない:24%
・指揮者が聴衆に話しかける:20%
・演奏者やソリストと会える:17%
・タブレットなどで事前に映像などにアクセス出来る:12%
・スマホでのコンサートの動画や写真撮影:12%
・楽章間あるいはどこでも拍手可能:12%
・演奏中にSNS投稿:11%
・オーケストラ奏者の服装を改める:6%
うーん。
まさか1時間にする、っていうのが1番上にくるとは思わなかったですね。意外ですね。長いんですかね、コンサート。2時間は耐えられないのか。でも反対に、最近映画の時間が延びてきているっていうのもどっかで読んだ事があるんですよね。映画と違ってオーケストラは短い方がいいのかな?なんとなくのふわっとしたイメージですけど、1時間にすると、わざわざそこに出かけて行って体験するには短すぎるじゃないかな、と思うんですがみなさんそうは思わないんでしょうか。
そして短くというのはチケット代安く、に直結すると思うんですけれど、1時間になったからといってギャラやホール代が半分になるかというとそうのはないんで、経営面で苦しくなりそうな気もしますね。1時間で2回回しするぞっていうのもなかなか出来ないかもしれないし。6時開演、8時開演の2回とか?昼のランチタイムコンサートっていうのは、オーケストラじゃないけど日本でもあちこちでやっていて、人気があるというのはよく耳にしますね。そういうやつか。
コンサート前にデジタルで情報をゲットしたいかも、というのはどうでしょう。予めお金を払う対象の内容がわかっていたい、という意味ではよくわかりますね。変なもの、自分がイケていると思えないものにたいしてお金を使いたくないから、というような事ですよねきっと。
ところでコンサート中のスマホ撮影とかSNSって、私としてはありじゃないかと思ってるんですけど頑強な反対の声もありそうです。
試しにこういうの、一度トライしてみるっていうのはありなのかもしれませんね。いろいろ考えちゃう。
コメント
コメント一覧 (1件)
映画の時間の変化については、入替え等があるシネコン独自の問題もあるみたいですし、ショート化の流れもあるみたいです。
ちょうど立川シネマシティの方が記事を挙げていますのでご紹介さしあげます。
https://realsound.jp/movie/2023/09/post-1437399.html
https://realsound.jp/movie/2023/09/post-1439547.html
N響が1時間定期を始めて一年ほど経って、個人的に感じたのは「時間を掛けてわざわざ原宿から遠いNHKホールに行く割には短くて物足りない。開演前の室内楽をやっているので物足りなさにある程度の補填はできるが、これに間に合わせると実質開演18時45分・13時15分になって早くなって聞けないことが多い。また時間が足りずに結局は1時間15分ぐらい演奏することも多いので演奏側も難しいのだろう。」というもので、現在の企画は聞く側としては評価は出来ないのかなぁと思っています。ただフルシャ指揮・郷古コンマスのダンスプロなどとても満足できたものもありコンテンツ次第かと思うところもあります。