カティーサークっていう言葉に即座にウィスキーを思い出すのは村上春樹を若い頃に読みまくっていたからですね。佐々木マキの扉絵が書かれた文庫本を手に取り、大量にカティーサークをバーで飲んで、けだるくつぶやくわけだ。やれやれ。
だから私も若い頃、あの黄色と緑の瓶を買って、やれやれっていいながらウィスキーを飲んだんだと思う。たぶん。記憶があいまいだけど、当時おつきあいさせていただいてた北九州出身のシャレオツな女性、ショコちゃんというあだ名だったんですけれど、彼女とも調布の旧甲州街道沿いにあったバーなんかに行って、カティーサーク、とか言って格好を付けて飲んでいたような気がする。もう30年も昔の話ですね。人生は思い出の積み重ねだ!
そのカティーサーク、確かに帆船の絵が描いてありましたけれど、カティーサーク号っていう船から名付けられたウィスキーだったとは今日の今日まで知らなかったですなあ。カティーサーク号っていうんは、お茶を中国からイギリスに運んでくるために作られた船で、いかに早く走れるのか、スピード重視で作られていて、シュッとしたはる。そもそものカティーサークという名前の由来はWikipediaに書かれているので、参照して下さい。なるほどなるほど。ドヨドヨドヨ。
そのカティーサーク号はいま、どこにあるかというと、陸に揚げられていて、グリニッジという所で保存されている。痛みが激しくなってきたので修理を行っていたところ火事でけっこう燃えたが、分解修理中だったので、多くの部品は焼失を免れたと。そんなことんなで2012年にまた一般公開されるようになり、今に至る。
なるほど、数奇な人生を歩んでこられたわけです。そんなカティーサーク号の中で、いや、正確にはお船の中ではなく、お船の下が囲われていて、ちょっとしたスペースになっていて、音響も素晴らしい(要するに響くっていうことですね)ということから、そこでこのたび、今年の5月にモンテヴェルディ合唱団とイングリッシュ・バロック・ソロイスツがそこでパーセルのオペラ《ディドとエネアス》を上演するということだそうです。
オペラはオペラハウスやコンサートホールを出て、一風変わった場所で上演する。これはいわゆる、一回限りの、というか、イベント的な位置づけで行われるものだとは思いますけれど、こういう試みをして、コンサートホールに、オペラハウスにもっと人に来て貰おう!という考えもあると思いますね。てか何かを上演した写真がすでにあるっていうことは、前にもやったことがあるっていうことですねきっと。
にしても、チャレンジをするのは大切なことですね。


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