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バイロイト音楽祭でワーグナー以外の作品上演をドイツの文化大臣が提唱

クラウディア・ロート(69)はドイツの政治家。緑の党に所属し現在文化・メディア大臣。今回のロートの発言はかなりチャレンジングな内容。

ワーグナーの聖地であるバイロイト祝祭劇場で毎年夏にワーグナー作品だけ(より厳密には初期作品を除く10作品だけ、ただしベートーヴェンの第九だけはなぜか例外扱い)が上演されてきたバイロイト音楽祭は、様々な意味で異端の音楽祭ですね。オケに屋根がついていたり、縦の通路がなかったり、椅子がとんでもなく座り心地悪かったりなど劇場のつくりもぶっ飛んでいれば、ワーグナーしかやんないとか、そもそも超ストライクゾーンの狭い音楽祭なんですね。

長年チケットが手に入らない事で知られていて、数年待つとか、ネット予約が出来るようになったときも、仮想空間上の行列にならぶとかあったように思いますね。ところが最近ではチケットが売れ残っていると言うではないか。これはどういうこと。だがそれが現実。

そこで、ワーグナー以外をやるのはどうか、という提唱が文化大臣から出たわけですね。とくに若い世代にリーチするために、若者向けに書かれたフンパーディンクの《ヘンゼルとグレーテル》からはじめてみてはどうか、というのです。フンパーディンクはワーグナーと近いところにある作曲家なので、そういう意味でも、近いところからやろうぜ、という提唱ですね。

ちなみにリヒャルト・ワーグナー財団の規定によると、祝祭劇場はワーグナー作品の上演にのみ使用できるようになっているのだそうです。じゃあ規定を変えるところから手をつけんといかんね。果たしてそれが正しいことなのかどうなのか。多様性という魔法の言葉が集客を回復させ、ふたたびチケット予約の困難な音楽祭になるのか!あるいは魔力の消失となってかえって人が離散してしまうのか。

いや、ここはぜひワーグナーのライバルとされたヴェルディの作品ではじめるというのはどうでしょう。運命の力とか、どうです。バイロイトでヴェルディが上演されたらどういう感じになるのかが、みてみたいものだとおもうのは、私だけではないはず(行ったことないんで偉そうに語る資格は全くないんですけど)。

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