マリア・ティーポが亡くなりました。ああ。
1931年ナポリ生まれ。ブゾーニの弟子だった母親からピアノを学び始め、カゼッラに師事。17歳でジュネーヴ国際コンクールで優勝(というか16歳だった1948年で第2位に入り、翌年1949年に優勝)。
若い頃の演奏はアルゲリッチよりも激しいと言われ、ルービンシュタインが現代で最も優れた才能と呼び、アルゲリッチがセンセーショナル、と呼んだイタリアの至宝。教師としても長く活躍し、ネルソン・ゲルナーやアンドレア・ルッケシーニらを教えた。
EMIのスカルラッティとか、しっとりしていて最高だぜ。やっぱりイタリアの音楽はイタリア人が一番!と、そういう杓子定規というか、ステレオタイプ的なコメントを言いたくなるような演奏。
93歳は長生きでしたけれど、イタリアのサイトのタイトルがぐっときたのでここでも使わせていただこうと思います。昔ミラノ→パリのフライトでやたらテンションの高い客室乗務員がビバ・イターリアと最後に叫んで機内全員が微笑した、そんな瞬間を思い出しました。ずばっとこういう事が言える、書ける、それがイタリアの、イタリア語の魅力ではないか(勝手にいろいろ私が誤解しているだけのような気もしますけれど)。
アッディーオ。
またイタリアいきてえ(来週ウィーンに行ってくるね!)。
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