オランダ語はその昔、日本にとって親しみのある原語で、とくにインテリ界隈ではオランダ語が学ばれていたわけですね。日本史のお時間で勉強してふーんふーん、ぐらいに思っていましたけれど、よくよく考えると実に珍しいことですね。なんでオランダ語やねんって思いますよね。ここだけの話、オランダ語にはooとかijとかそういうスペルが多めでして、eeとかね。英語ではぜってーにない並びにははは、愉快だな!!って思うんですよね。
昔KLMに乗った時に映画のサブタイトルがそういう風になっていたから知ってるんですがね。いまはもう飛行機も進歩していて、サブタイトルも、日本語はないにせよ英語が選べたりするから、そういう驚きというか、ちょっとした感情の動き、みたいなのはないか、あるいは違う方向になっているんだろうなと思いますね。
コンセルトヘボウはオランダ語でコンサートホールっていう意味。なのでアイントホーフェン・ムジークヘボウはアイントホーフェン・ミュージックホールっていう意味です。アイントホーフェン音楽堂、ぐらいの意味ですね。
しかし、オランダのアイントホーフェンにあるムジークヘボウがエリザベート・レオンスカヤの公演を中止にするとか、いったいどういうことだろうか。エリザベート・レオンスカヤはそんなに政治的な発言をする方だっただろうか。むしろそういうのとは距離を置いている方ではなかったか。
公式サイトに出ている中止の声明文を読むと、業界団体のガイドラインを遵守した結果である、あり、他人の責任にしているように見える。ウクライナ侵攻への積極的な支持を表明しないアーティストは歓迎されない、というガイドラインを守った結果である、と。しかも、レオンスカヤはロシア系ではあるがジョージア人であり、長年ウィーンに住んでいる。しかしレオンスカヤはモスクワで公演をした、そしてそこでは軍人やその家族に無料でチケットが提供された、これにより中止を決定した。ということだそうです。
これはなかなか。そうだ、という意見もあれば、ふざけんな、までいろいろ出てきそうです。考えてしまいますね。脊髄が反射して感情的に感想を述べるのではなく、全文を読んで、いろいろ思いを馳せてみてください。世の中は分断があちこちに生じてしまっているが、個人個人がその分断を生まないため、どうすればいいかを考えなければなりませんね。
悲しい話だが、そうでない話も今日はここに開陳したい。宣伝で恐縮ですが、今週は弊社の招聘でイギリスから世界屈指の合唱団ザ・シックシティーンが21年ぶりに東京にやってきています。今夜は東京オペラシティコンサートホールで、あさっては相模大野で、日曜は京都で(完売)、月曜祝日は福岡で公演をするので、どうか来てほしい!サイン会もあるよ!!!!!サイン会には指揮者ハリー・クリストファーズだけでなく、歌手も何人か出てくるから、ぜってーに楽しみにしててね!当日券もあるよ!!


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