アップル・ミュージック・クラシック(Apple Music Classical)、アップルの提供するストリーミングサービスですね。日本でも始まっているサービスです。今年一番聴かれたアルバムは何かっていう話なんですけど、なんだと思います先生?
びっくりしたんですけど、イム・ユンチャンのショパン《練習曲集》だというんですよ。これは本当に驚きですね。私としては。
ショパンの練習曲集って、私も勉強したし大好きな作品集なわけですが、しかし一般的に言ってですね、いわゆる「別れの曲」とか「革命」とか有名な曲もあるんですけれど、有名でない曲もたくさんあってですね、全曲演奏会をやると途中でお客さんが帰っていくんですよ。
「こんなのショパンじゃない」っていって何人もの方が帰って行きます。ほらね。
少なくとも私の経験ではそうだった、というだけなんで、私の体験が特殊なのかも知れませんけれど、同じパターンで高速で走り回る曲が次々と現れる、というのはもしかするとコンサート体験としてはあまりよろしくないのかもしれない、と考えています。
もちろんショパンなので、その繊細さは喩えようもないわけですけれど、それでもひたすら延々と24曲演奏されるのはつらいのかもしれない。特に、ライト層というか、あまりこの曲集に詳しくない方にとっては?
そのほかトップ5は、マックス・リヒターの《Sleep》、ラン・ラン夫妻がネルソンス指揮ゲヴァントハウス管と入れた《サン=サーンス》、藤田真央の《72の前奏曲》、ステダン・モッキオの《Legends, Myths and Lavender》だそうです。そういうもんか。そういうもんなんですよね。
なかなか興味深いというか、考えさせられるというか。
イム・ユンチャンも反応していていて、とっても嬉しいっす、と書いていますね。
ショパンの練習曲集というとてつもない作品がさらに多くの人を楽しませてくれることを願います。24曲の中から一番好きな曲を言えと言われたら、そうね10-10かな、やっぱり。あのシャカシャカ感っての?それがたまらなく好きなわけ。
みんなの好きな曲は何番?
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