ジョルディ・サヴァール、ジャン・ロンドー、アダム・ラルーム、ブルーノ・フィリップ、クリスティーナ・プルハーなど、主にフランス語圏や古楽界隈の方が多めとなっておりますが(フランス語で書かれた文章だからというのもあるでしょうけれど)、700人以上の音楽家が、ガザで進行中のジェノサイドに反対し、即時停戦を要求する文章に賛同の意の示し、署名をしたというニュース。
ユダヤ問題、パレスチナの問題、これは極東の我々からは計り知れぬ積年の思いがそれぞれにあるのでしょう。考え方や行動パターンも日本人とは違う気もしますので、自分たちの物差しで考えたことを押しつける、そういうことは出来ないのだろうなという気持ちや、でもどうして、というような気持ちにもなりますね。またレブレヒトのコメント欄を観ているとユダヤ擁護の強い口調のコメントもたくさんあり、それにいいねがいっぱいついてたりなんかしていて、これでは世界に平和は訪れないわなー、という思いになります。
「反ユダヤ主義」という言葉が印籠のように振りかざされるのだ、ひかえおろう!!!
苦手な言葉に是々非々というものがあります。いいものはいいだけれどもわるいものはわるい、というか、まあ立場に捕らわれず、ただしく判断しようぜというもので、なんで苦手かというと、いや、本当は好きな言葉のはずなんですけれど、なんか政治の世界で道具のように使われているような気がして、こう、玉虫色というか、ずるい大人の世界を見せつけられるような気がするから。
ナイーブな私は、であーっ!!と立ち上がって大声を上げたくなるのですね。アダージョで会場が静まっているような瞬間に(めちゃくちゃ迷惑なやつ)。しかし、なんでもあいまいに進めていると、よくないこともある。意志ははっきりとしたほうがいいこともある。攻撃的になってはいけないが、対話をあきらめることをしてはいけないのだろうと思うのです。
700人を超す、署名した方々がどういう思いで賛同の意を示されたのか、それはさまざまだと思いますが、反ユダヤ主義!!と絶叫するのはどうかなと思いますし、平和を求める気持ちを逆なでするようなことは慎まねばなりませんね。ジョルディ・サヴァール率いるコンセール・デ・ナシオンは2027年6月に招聘(初来日!)をする予定なので、どうか皆様駆けつけてください。詳細はまたそのうち。
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