シュテファン・テミング&マルグレート・ケールのツアーをいまさらだが振り替える:運搬編

シュテファン・テミング(リコーダー)&マルグレート・ケール(ハープ)の日本ツアーは、、、もう2週間前に終わっているわけです。いまさら振り返るのか、はい、振り返ります。なぜなら面白かったから。面白かったというのは、演奏もそうだが、運搬関係もユニークだったということなのだ。だから書くのだ。だから・・・・・・読んでね。インスタも頑張ってたんで、よろしくね(結果よりも頑張りを重視する昭和型)。

今年の夏から秋にかけて、私はめっちゃやたらと忙しく、いやー忙しいのはいいことですね、貧乏暇なしで、アハハハとか言っていたのですが、実はけっこうしんどかったのです。シュテファン・テミング&マルグレート・ケールのツアーが終わったことで、実質、私の今年の秋の公演が終わったのです。次の自分のプロジェクトは来月末のベルリンRIAS室内合唱団までありません。ありがたいことにRIASのチケットは完売間近なので、プロモーションどないするのん、ガラガラやんなどといった、そちら方面に力を割く必要もなく、誠にありがたく、ありがとう感謝。ベルリンRIAS室内合唱団はむしろ公演前日のワークショップもばちくそ面白そうなのでワークショップにも来て下さい。

10月15日に、シュテファン・テミング&マルグレート・ケールの二人が、より正確にはマーネージャーのアンドレアス・ヤノッタ氏も含めた3名が離日したことで、私はどっと倒れ込んだのであった。

ああ。

私がやけに感慨に耽った音が、聞こえていただけましたが。

めっちゃやたらと忙しかったわ。

このツアー、もちろんばちくそにすごい演奏を皆さんにお聴き頂いたと思うのですが、ハープ、そう、ケールさんのハープがですね、ハードケースに入っていて、しかも210cm x 70cm x 50cm、32kgもあるということだったので、なんとか運ばんといかんのよ、ということだったので、わりとてんやわんやしたのですね。関空に10月7日早朝にお着きになってから10月15日の羽田空港まで、なんとか運搬の算段をつけましてですね、知っていましたか、赤帽って190cmしかないからハープは入らないんだぜ?

そんなこんなで、関空→兵庫はタイムズカーで運んでやりましょうと思って座席がフルフラットになるノアを予約し、念のためカスタマーサービスに、ノアですよね、フルフラットですよねと確認の連絡をしたところ、「そもそもノアではない可能性あり」という恐ろしい返事が来たので、あわてまして、結局フリーでステマネをされているかたにお願いしたり、梅岡楽器の梅岡さんがたまたま関西にいて、たまたま東京にもどるスケジュールと合致したので兵庫→三鷹の運搬をお願いできちゃったり、みたいなそういう段取りが奇跡的について、ですね。そしていざ楽器がやってきたら、楽器の形状にあわせたケースになってまして、これなら我が家のお車にも、乗っちゃうのでは?と思ってやってみたらばっちり乗りまして、見込んでいた運搬に掛かる費用も最小限で済んだという話でした。

こういう形↓

宇宙戦艦ヤマトか何かか?

フィリアホール→豊田市コンサートホール→羽田空港も自分で高速をぶっ飛ばして。なかなか面白かったですね。自分で運ぶのはリスクだ、という考えもありますが、私は「なんでもやる」の精神の会社で若い頃過ごしたこともあり、良いか悪いかは判りませんがあまり抵抗感なくスッとそういうのができます。安全運転には気をつけないトナー、なんですが、高価な楽器がうしろにあるというだけで自分的に緊張感があったのか、睡魔に襲われることも全くなく、ふしぎなものだと思いながら運転終了したのであった。

そして本来であればアーティストの移動に一緒についていくのがツアーマネージャーの仕事ですが、今回はドイツからマネージャー氏もついてきていたので、わりかし移動はお任せ、にした部分もあります。彼らのスマホにもSuicaが入っていて、乗り換えについてもたいていはgoogle mapで行ける(ただし乗るべき電車のプラットフォーム番号表示および、乗るべき電車の行き先表示にはまだ対応していないので、そこだけはまだストレス)。日本国内移動のハードルもはるかに低くなっているのだ!!

華やかなコンサートの裏側には運搬という業務があって、今回はハープという楽器ひとつでしたけれど、それに関わらせて頂いたのは大変興味深く良い経験になりました。飛行機の算段にもけっこう時間がかかって、わりとたくさんのメールが行き交っていたんだぜ。

そこで、、、ツアーが終わったこの2週間、私は何をしていたのかというと、たまっていたあれやこれや、やらんければならぬあれやこれやをやっつけておりまして、2025年にどういう企画があるんか、ということもやらんければならぬと思っていまして、そういうのももう少ししたら後悔しますんで、お楽しみになすっていてください、と申し上げたい。

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