私はロン=ティボー国際コンクールの良きフォロワーではないのですが、かつて自分が観に行ったことのある数少ない国際コンクールの一つとして、特別な感慨のようなものは持っています。もう20年ぐらい前。南紫音さんが入賞した回ですね。あの頃が懐かしい。懐かしすぎて。
なんとほんで今日がファイナルやんけ、ということに気がついたのは京都から戻る新幹線のなかでのこと。知り合いのピアニストが関わっていたので、ちらちらと連絡をとってしょうもない話をしながら。新幹線のS Work席の窓際で笑っていたへんなおっさんをみかけたという方が居られたらそれは私です。
しかしコンクールというのは本当に人生がかかっているだけに(かかっていない、とうそぶくことも出来るが、やはり人生がかかっていると言わざるを得ない部分もあります)、全力投球の姿が美しいわけです。
で、今年のロン=ティボー国際は韓国のキム・セヒョン17歳が優勝した。なおファイナリスト5人全員がアジア人。
キム・セヒョンは2007年うまれ。とんでもなく若い。すでにクリーヴランド国際で優勝しており、いまハーバード大学およびボストンのニューイングランド音楽院で学んでいる。ダン・タイ・ソン門下。このあとのさらなる活躍に期待がかかるところですね。今年のショパン国際にもエントリーしていますね。
今回優勝したことで、今年の7月14日にエッフェル塔のわきで開催される大イベント、コンセール・ド・パリで演奏ができる!ということで、ぜひその腕前を披露してやってほしい。
ファイナルの模様はこれ↓4位入賞の神原雅治さんがトップで、キム・セヒョンは3人目。
それにしても今回のロン=ティボーのオケはギャルド・レピュブリケーヌ管弦楽団つまり軍楽隊がやっていたんですね。動画観たら軍服だったのでおっ、と思ったのでした。なるほど。なるほど?
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