韓国のピアニスト イム・ドンヒョク、自殺をほのめかし病院に搬送される

とても気になる話ですね。韓国のピアニスト、イム・ドンヒョクがインスタグラムに自殺をほのめかす投稿をし、それに気づいた誰かが警察に通報、本人の無事が確認され、病院で治療を受けていると。

音楽家は孤独です。若い頃はもてはやされても、次々と若い世代が現れていくため、気がつけばもろくも忘れられる存在でもあり、キラキラと輝いていた時代を思いながら気持ちは沈んで行く可能性がある。あるいは、ひたすら成功の道を歩み続けていたとしても、その実際は過剰なストレスと孤独感で打ちのめされそうになることもある。

ある大スターソリストについて「彼女には友達は一人もいない、文字通りひとりも」。といって暗く笑った人がいたのですが、まあそうかもな、とそのときに感じました。素晴らしい才能に溢れ、ものすごく輝いているようで、いろいろな人に囲まれてちやほやされているようで、実はひたすら孤独。それもまたきついですね。ボーイフレンドとは喧嘩が絶えず、最後は腕に噛みついて振られた、そういう話を聞くと、うーむ、つらいな孤独だなと考えてしまいますね。何が人生の幸せなのか。平凡な人生こそが幸せであるとは子どもの頃から親に言われ続けましたが、そういうものなのかもしれません。

それでもなお、人は成功を追い求めるものですね。

華やかな舞台の裏側にはこのような挫折や苦しみが幾重にも折り重なっていいます。イム・ドンヒョクはそれこそ、私が「ピアニストになりますね」と頑張っていたような頃に輝いていた人で、コンクールでも華々しく活躍し、祖国の韓国ではスターだ、そんな風に理解していました。しかしいつしか名前を聞くことが減っていきました。そしてこんなニュースが掲載されることに。

とりあえず大事に至らなくてよかったとは思いますものの、おそらく根本的に何かが解決したわけでもないでしょう。今後どういう人生を歩んでいくのか、それは本人含め誰にも判らないことですが、少しずつでも、ゆっくりでも陽が差していくことを、暖かな人生になることを願うよりないですね。

人生は山あり谷あり。いいときもあれば、悪いときもある。このあともきっといいことはある。辛い思いをしている人に安易にこういう言葉をかけてはいけない、とも言いますが、それでもそう思うよりない、ですね。

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