クルターグは今日、100歳

今日はハンガリーの作曲家、ジェルジ・クルターグの誕生日です。今日は記念すべき特別な日となります。なぜならクルターグは今日100歳を迎えるからです。ものすごいことだ。クルターグは1926年2月19日うまれ。昨年生誕100周年だったブーレーズの一歳年下ということです。

長年のパートナーだった妻マルタが2019年にお亡くなりになって、周りはクルターグのことを心配したが、その後も作曲を続け、むしろますます複雑で大規模な作品を書くようになり、なんと明日、2作目のオペラが初演されるという(1作目は2018年にミラノ・スカラ座で初演された《エンドゲーム》)。

とんでもないです。100歳でオペラとか。もうあまり耳は聞こえなくなっているそうですが、耳が聞こえなくても作曲は出来る。それはベートーヴェンやスメタナにしてもしかりでありました(病気で聴力を失った二人と違い、クルターグの場合は加齢にともなうものだと思いますが)。

このオペラはDie Stechardinというタイトルで、AIによりますとシュテヒャルトさん、もしくはシュテヒャルト夫人、という意味を持ち、18世紀のドイツの科学者、数学者、哲学者だったゲオルク・クリストフ・リヒテンベルクの書簡などに基づき書かれたものだそうです。

クルターグはリヒテンベルクに昔から関心を寄せていて、96年には歌曲集も書いている。シュテヒャルトさん(チャGによるとシュテチャードと読むそうですが本当か)、はリヒテンベルクの恋人で、オペラの事について書かれているこのあたりを読むとやや危険な香りもするのですが、まあともかく17歳で彼女は亡くなってしまう。そんな彼女に関する愛の物語がリヒテンベルクの手紙に綴られている。失われてしまった恋への思い出、独白などが活き活きと語られる、と。

これは72年連れ添った妻マルタを亡くしたクルターグ本人の人生と重なるのである!バーン!

このオペラ以外にもハンガリーでは100歳を記念してクルターグ100というイベントが今月進行中です。ここから詳細をごらんください。

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