ヨーゼフ・ヨアヒムと言えば!ブラームスのダチ。歴史上で最も重要なヴァイオリニストのお一人です。そのヨアヒムが使用していたストラディヴァリウスがオークションへ。史上最高額が出るか!と話題騒然であります。
1714年に製作されたヴァイオリン。つまり310年が経過してなお人々を魅了する、究極の小家具!!クレモナの天才アントニオ・ストラディヴァリ黄金期の作とされ、見た目も極めてビューティフル。あのヨアヒムが使っていた楽器であるからには最高の楽器であることも間違いがない。
いまこの楽器が「ヨアヒム・マ・ストラディヴァリウス」と呼ばれるのは、ヴァイオリニストで教育者だったマさんが亡くなるまで所有していたから。シホン・マ先生が2009年に亡くなったあとはニューイングランド音楽院に寄贈されていたが、本来のコンサート楽器として使用して欲しいという願いで(もしかすると、お金がないの、という本音があったりして!邪推してごめん!)、このたびサザビーズでオークションに出されることになったとあります。
さあ、世界の大富豪の皆様、ぜひここはですね、世界最高額を爆誕させていただいて、ヴァイオリン、あるいはクラシック音楽というジャンルへのお茶の間の関心をひいて頂けると嬉しいなと思います。空中を飛び交っておわったりしたら、泣いちゃう。
オークションは2月7日に行われるそうですが、それに先だってロンドンと香港で展示がされるそうです。東京には来ないのか。残念だなあ。しかしきれいなお写真がサザビーズのサイトに掲載されているから、さあ!同士よ!!指をくわえて一緒に眺めようぞ!!!おお!!
うわあ、ほらf字孔の中にストラディヴァリウスって書いてあるのが見えるよ!!父さん!!見てよほら!!
そうか、買えるといいね。さっき父さん年末ジャンボ、買っておいたからね。
こんな会話が日本のお茶の間のあちこちで、こたつのなかでなされている!なんて尊い・・・・・・。
一等がいくつか当たっても届かない額であるこことを、父は知らないんだね。
これまでの世界最高額は2011年「レディ・ブラント」の1590万ドル!今回の推定落札価格は1200万ドルから1800万ドルとありますので、円が弱いいまならなんと27億円です。2億ではありません、いいですか27億円です。家一軒どころか、そこそこの島一つぐらい買えそうやね。
いやこれ高すぎるやろ、というお声も出そうですけれど、いいんです。そもそも音楽家が個人で所有できる時代ではなくなって久しいのです。ぜひ超弩弓の高額でどなたかが競り落としていただきたいものだと思います。いや、誰かが競り落とすのは確実なのですがね。
人類史に残る傑作、ブラームスのヴァイオリン協奏曲の誕生に関わったであろうヴァイオリンですから(ちゃんと調べてないから間違っていたらすいません)。
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