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ジョン・エリオット・ガーディナーの復帰計画

世の中には業界用語というものがありまして、それはどの業界でもそうでしょう。中にいる人しかわからない言葉なので、外の人からするとほーさよか、と若干~相当引かれることもあるので気をつけないといけないのです。

クラシック音楽業界的にMTTと書けばそれはマイケル・ティルソン・トーマスです。JEGと書けばそれはジョン・エリオット・ガーディナーということになります。そして多分ですがEPSと書けばエサ・ペッカ・サロネンで、JPSと書けばユッカ=ペッカ・サラステということになろう。難しい。

うむ。記憶力が十分に衰えてきた私には不可能であると言えましょう。こういうのはスポンジのように吸収していく子どもたちに任せるのがよいであろう。意味も知らずに憶えるという行為がめちゃくちゃ得意みたいだから。昨日も本を読みながらへー、輸入ってそういう意味なんだ、と言っていて、漢字を覚えてあとから意味を知るという謎の行為に激しく衝撃を受けたなお父さんはな。

さて、今年の夏、歌手を殴ったり暴言を吐いたりという事件が明るみになり、今年の年内いっぱいの活動を自粛しているJEG(誰だっけ)ですが、どうやら夏のザルツブルク音楽祭で復帰が計画されているようで、議論を呼んでいる。

ガーディナーは何十年も同じスタイルでやってきたのだから直ることはないだろう、あまりにも寛容すぎるという声あり、素晴らしい音楽家だから(そこは目をつぶろう)というような声あり、レブレヒトのコメント欄も荒れています。

ザルツブルク音楽祭が来年のプログラムを発表したんだね。そこにガーディナーの名前があったんだね。見てみましたところたしかにヘンデルのオラトリオ《エジプトのイスラエル人》にJEGの名前が出ている。本当かという方のためお知らせしておくと、ここに全てのプログラムが掲載されているのでその他もあわせて読んでやってつかあさい。

ロンドンやパリから私の所に聞こえてきた情報もいろいろあって、歌手の方にも問題があった、(JEGが激怒する結果となった)入り間違えはわざとやったようだぞ、炎上商法で自分の名声を高めようとしただけだ。歌手もたいがいだぞ、というようなものもありました(本当かどうか不明ですのでどうぞ鵜呑みになさらぬよう)。

真相は藪の中でありますが、ゴシップというものがみんな大好きなんだな、と言うことを確信いたしました。花咲けるゴシップ。みんなで花咲ガニを食べたらきっと幸せになるのではないか、と思うのです。美味しいものは人を笑顔にする。本当に、音楽界も平和であってほしい。

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