ジョス・ファン・インマゼール、反撃

物事を一方からの視点で見るのは良くないことです。当事者両方の意見を聞いて、どちらに正解があるのか、あるいはどっちもどっちなのか、というようなことを判断する必要があって、そういうために裁判所というものがあるわけですね。

インマゼールとの関係終了がオーケストラから発表されて、インマゼールがどういう反応をするのだろうかと思っていましたところ、ベルギーのスタンダード紙にインマゼールの反撃の言葉が掲載されたようです。Diapacon誌に掲載されているところに依りますと(つまり孫引きしかも重訳)、「この解雇は爆弾のような衝撃でした。私の生計を奪いました。私の収入はもうありません。ヨーロッパ各地から集まった200人のオーケストラメンバー全員に手紙をおくったことは非人道的です。私がアニマ・エテルナを設立し、私財を投資しました。プレスリリースの内容に正式に抗議します。これは権力の濫用そして強迫であり、私のライフワークの暗殺です。誤解した人によって書かれた可能性がある。」という内容のようです。そして弁護士を雇い、法的な措置を講じることを宣言している、ということだそうです。

一方的に宣告されて黙ってはいられない。そういう感じ。簡単には終止符は打たれないかも知れません。ゴタゴタがはやく収まるといいですね。

ところで、アニマ・エテルナという言葉の意味は皆様ご存じですか。私は昨日初めて知ったんですが、これは「永遠の命」みたいな意味なんですが、これは「インマゼール」という名字をラテン語にしたものなんだそうです。

なるほどこれは!!

中にはムジカ・エテルナとアニマ・エテルナがごっちゃになっていた方もおられるかもしれません。しかしアニマ・エテルナ=永遠の命=インマゼール、という風に連想すれば間違えることはありません。自分の名前をオーケストラ名に入れてしまったパターンですね。

インマゼールとの関係を絶とうとしているオーケストラ側からしますと、創立者の名前が冠されているというのはだいぶ居心地がよくないかもしれません。とはいえ名前というのは顔でもあって、ほんのちょっとでも名前が変わっただけで人は別物と判断してスルーするリスクが潜んでいます。

不満はあれど同じ名前を使うのか、あるいはリスク含みで思い切って名前を変えるのか、こういうことも話し合いがなされているかもしれません。

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