オーケストラに入りたいという人の数は多い。でも実際に用意される座席は極めてすくない。世界のトップオーケストラともなると、さらにその門は狭きものになる。なぜならうでっこきが、腕自慢が、各地からやってくるからね。
なんとなれば、1つのポジションを求めて100人、200人がオーディションに集まって、恐ろしいまでの争いを繰り広げることになるのだ!!!200人いたら200倍ね。あたりまえだけど。
そんな厳しいオーディション、どうやったら勝ち抜けるのでしょうか。同じ楽器を吹く仲間、同僚を蹴落として、旗をつかめるのは誰だ!!そこにあるのは仁義なき戦いでだ!!
ロサンゼルス・フィルでヴィオラ奏者を30年つとめ、オーディションにも長年関わってきたミック・ウェッツェルさんが教えてくれるヒント集。こうすれば受かる!とは言わないが、「我々はこういうところをみてまっせ」というポイントを教えてくれているので、これはきなねばなるまいて。
オーケストラ側は、オーディションでどこに注目しているのか。がむしゃらに練習するだけでは見えてこない、実践的な回答がここにはあるのかもよ。ドゥダメルがいうのには「私たちは存在しない完璧さを求めて戦っている。オーケストラにおける美しさとは、一緒に演奏すること、互いに耳を傾けること、異なる考え方をしながらも一つの考えでつながること。これが私にとって最も大切なこと」。
練習、練習、練習。それも大切だが。どういうところを選考する側はみているのか。はっきりと書いてありまして。
1リズム
2音程
3音質
4アーティキュレーション
5フレージング
リズムについては「ポケットの中で演奏する」つまりぴったりと完璧に、いい感じで演奏すること。playing in the pocketというフレーズにはいろいろな意味合いがあるので、ググって理解を深めてみてください。
音程。ドローンプラクティスをしろと書いてありますが。ドローンプラクティスってなに。超ゆっくり弾くっていうことかなと思いますが間違ってたらごめん。ただしドローンプラクティスやりすぎてドツボにはまるとまずいので、120秒以内で、そして毎日違う箇所の練習を推奨と。
音質。オーケストラの団員は、今後30年間この人の隣にいたいと思うかどうか。その人の音に溶け込めるかどうか、が大切。あんまり独特でとんがった?音は好まれない傾向がある、ということですか。
アーティキュレーションの正確さ。曲やスタイルによってきちんと適切で異なったアーティキュレーションが出来ているかどうか。アーティキュレーションなんなのっていう人はこのあたりとかご覧下さい。
フレージング。句読点をしっかりとつける必要性ね。
あと、ミスを恐れないこととありました。ミスをしないようにという考え方そのものがすでにミスなので、その考えを改めるように。ミスをした場合、慌てず先に進み、次の音符、フレーズをより美しく演奏するように。落ち着きと粘り強さ、これがポイント高いぞとのこと。
おもしろい。もう少し詳しく知りたくなったあなたは原文へ是非どうぞ。これであなたも世界トップオーケストラへ!!
誰だ、そんな簡単に行くかとか言っているのは!信じることから前に進めるのだ!さあ進ぬ!!(電波少年)
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