リヒャルト・ワーグナーの住んだ家だと一口に言っても、ほなどこなんそれ?っていう話になりますよね。
ドレスデンにいたり、バイロイトにいたり、リガにいたり、ロンドンにいたり、まあテンテンとしてらっしゃる。それは売れない音楽家の定めというものでもありましょうね。ステテンテンのテンだ。
ほんでワーグナーって、1813年生まれなんでそこんところよろしくっていっつも思うんですよね(蛇足ながら、ワーグナー最大のライバルだったジュゼッペ・ヴェルディも1813年うまれ)。はあ、だからなんなのって思われると思うんですが、私的には、ワーグナーがショパンやシューマンやリストやメンデルスゾーンと同世代である、ということが、いつも驚きなんですよ。
ワーグナー、1813年。うっそお!!って生年について思いを馳せるたび毎回新鮮な気持ちで驚けるんですよね。なんか知らんけど、私の頭のなかではワーグナー選手はもっと年下のイメージが定着しちゃっているんですね。むしろ1830年代ぐらいの生まれに感じるんですよ(って全く理解不能だと思うんですがいいんです、自分一人だけジーンとしてるから。セルフジーンマイクやで)。
そういうことって皆さんもないですか。いやはや新鮮さを持ち続けることの大切さよ・・・・・・。
ワーグナー選手は若い頃とても苦労していて、パリに住んでいた頃もヒーヒー言っていた。アルバイトをしながら、苦労しながら自作のオペラを書いていたのだ!!パリをいっとき離れ、近郊のムードンというところに住み、1942年、28歳のワーグナーは「さまよえるオランダ人」を書き上げる。
そのおうちがですね、まあ改装だのなんだのあったんですがいまでも残っていて、それがこのたび売りに出されたっちゅう話なんですよ。写真はここにあるんで気になる方は見に言って頂ければと思うんですが、リノベが繰り返された結果、ワーグナーの住んでいた痕跡なんかゼロっぽいですが、でも、やっぱりここでワーグナーが、妻と爪に火をともしながら暮らしたのだと思うと感慨深いですよね。あ、地図、貼っておきますね↓
新鮮さを持つことに加え、感慨にふけること、それが人間にとって大切な事だと思うよ。だから何が言いたいかっていうと、誰か私のために182万ユーロ(約3億円)でこの家を買って、タダで貸してくれよっていうこと。ってそんなゲスい事を考えているのか!!ワーグナーと一緒やなお前は!!
はい、ワーグナーです。
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