ヒラリー・ハーンは当代のアメリカを代表するヴァイオリニスト。デッカやドイツ・グラモフォン、ソニーから20枚を超える録音をリリースしている。日本でも高い人気を誇り、ホールは満席だ!サイン会も長蛇の列だ!
で、辛口の演奏とは裏腹にフラフープをしながらヴァイオリンを演奏する動画なんかもあって、実はおちゃめさんなんだろうな、ということはある程度~相当程度、想像がつくわけです。
そんなヒラリー・ハーンがロンドンの名門、1822年創立の王立音楽院の客員教授に就任することが決まったというからこれはただごとではない。今年の9月から。「世代から世代へと知識が受け継がれることがとても重要である。若い音楽家たちが次の世代に何をもたらすのか、いまから楽しみです」とのことであります。
自分が教える世代ではなくさらにその先を見ているのがなんか気持ちいいですね。世の中は回っていく。ヴァイオリニストたちも、次々とタレントが育っていく、それこそが持続可能性であります。さあ、そんな長期の視点でヴァイオリン界を見ているヒラリー先生に習いたい人、この指止まれ!(ごめんなさい私の指に止まっていただいても何も起こりませんので本当に習いたい方は王立音楽院のサイトへ)
同じ立場、すなわち客員教授に名前を連ねるのはジェームズ・エーネス、イッサーリス、ニコライ・ズナイダーなど。さすがの面々だ。
とはいえ、爆裂にお忙しい日々を送っておられるでありましょうから、こう、なんていうの、がっぷり毎週向き合って、週に何時間も教えてくれる、というところまではいかないでしょうけれども、それでもヒラリー・ハーン教授にヴァイオリンを教わりたい!という方は少なくないでしょう。
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