朝からハッとしました。エリーナ・ガランチャがカルメンが出演しない理由はなに。
ダブルブッキング。ギャー!!というか、新聞を読むともう少し事情は込み入っていそうです。スペイン、セビリアのマエストランサ劇場のカルメン、来年の6月の話。劇場が発表していた今シーズンプログラムにガランチャの名前があったが、合意していない、別の劇場で歌う、という知らせが最近本人からあり、ただいま代役を探し中、という状況のようです。
これは痛い。これは痛いですね。形としてはいわゆるダブルブッキングということになるわけですか。本当にヒュッとします。私はというと、シンプルにダブルブッキングをやらかしたことがあって、そのときは昼夜2公演ということにして難を逃れたことがあって(いやはや!!これは今だから言えることであって、その瞬間は頭にカッ!と血があがるのであります)、人ごとではない!!
人間は不完全なので、それがよくもあり、それがために失敗ものあるのだ。
さてダブルブッキングとなると、犯人捜しが!ということにもなってしまうわけなのですが誰が何をやらかしたのか、それに関してはわからないのですが、ともかくダブルでブックされてしまっていて、セビリアには出られないことは間違いがないようであります。
いやはや、まだ来年6月でよかったすね、不幸中の幸い、と言っていいのか。だが来年6月というと、ヨーロッパでは「今シーズン」ということになりまして、すでに今年の5月にシーズンプログラムが発表されていて、そこから5ヶ月ぐらいたってからの劇的な発表であります。
ガランチャ側は「契約書にはサインしていない。出演を一度も認めていない」と言い、劇場側は「ガランチャの夫を通じて合意に達していた。それを証明出来るメールを大量に持っている」、と言っている模様。
さてどちらの言うことが正しいのか。真実は一つとは限らないとはいえ、私が想像しますに、話はあった、だが最終的に契約書にはサインしていなかった、このあたりではないでしょうか。ヨーロッパは契約書のもつ力が非常に大きい。契約書にサインしていなければ、最終合意に達していないとする方に軍配があがりそうな予感。
私は若い頃から「特に歌手には気をつけろ!交渉がまとまったらすぐに契約書を作れ。じゃないと逃げられる!」と言われていました。まさしく今回は、契約書を作らなかったがために起こったトラブルのようにも(誠に勝手な想像ながら)思えます。ああ契約書(違うかもしれないのであくまでも想像)
ガランチャは、遠征を予定していたファンに申し訳ない、と言い、またすぐにセビリアにもどってきたいと言った、とあります。
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