昨夜、パリのシャンゼリゼ劇場で火事騒動

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オー・シャンゼリーゼー。オー・シャンゼリーゼー。←古い。

子どもの頃は「シャンゼ・リゼ」だと思っていたんですが、本当は「シャン・ゼリゼ」です。いや、もっと言うと、Champs-Elyseesなので、読まないスペル多過ぎ問題がここに発動するわけだ。読めやフランス語!!チャンプス・エリゼ-ズって読め!!読まんか!読めんのか!!!

フランスの方には難しいみたいです。

我々日本人はRの発音が無理、フランスの方はHがダメ。韓国人や中国人は濁音がダメ。世の中得意不得意がある。だから面白いんですよ。

さあシャンゼリゼへ、行こう。しかし昨夜のシャンゼリゼ劇場はついていなかった。燃えたのだ。劇場の最上階に入居しているイタリアンレストランGIGIが。ジジって読むのかな。たぶんそうだよね。

燃えたそのとき、劇場では何が行われていたか。エルヴェ・ニケが率いるコンセール・スピリチュエルがリュリの《ペルセ》を演奏していたという。公演が始まって数分後に火災報知器が鳴り響き、聴衆含め1500人が建物の外に避難したのだそうです。

幸いにしてたいした火事ではなかったようで、死傷者はなし、建物の被害もなさげ。ただし煙は見えていたのだとか。でも水をジャージャーかけて劇場とかに漏水とかなかったんか。たぶんなかったのだろう。恐らく公演は最後まで行われたっぽいから。

劇場の外へ避難した人のために合唱団の何人かが少し歌ったということだそうです。

https://twitter.com/pjour1/status/1890485103140159805

シャンゼリゼ劇場というと歴史はそこまで長くないのだが、1913年にドビュッシーの《遊戯》が初演され、その2週間後に初演されたストラヴィンスキーの《春の祭典》で大騒ぎが巻き起こった、歴史的に重要な劇場です。そして全ピアノファンにとってマストアイテムである、ソコロフのシャンゼリゼ劇場ライブ、という映像の収録場所でもあります。

ソコロフのティックトックショックは何度見ても鮮やかすぎる。お辞儀がそっけなさすぎる!ので、おすすめ。

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