作曲家ペーテル・エトヴェシュ死去、80歳

エトヴェシュも亡くなったのか。ハンガリーの偉大な作曲家というとバルトーク、コダーイ、リゲティ、クルターグ、そしてエトヴェシュという感じで名前が挙がる存在でした。(なおクルターグはまだご存命。さらなるご活躍を!)

私が初めてエトヴェシュの名前を目にしたのは留学中のときで、確かコンセルトヘボウのコンサートに行ったときの指揮者がエトヴェシュだったんですよ。ソリストはエマールだった。ほんで「読み方が判らんな」と思っていたんですよ。日本人の名前が欧米人には難しいのと同じで、なじみの薄い響き、想像を超えたスペル、これらがややこしく感じさせるのだ。

Péter Eötvös、と書く。はてなはてなはてな、である。そもそも日本語の入力ではアルファベットでウムラウトやアクセントを入力することがないのでEtovosと書いて、検索して、検索結果にウムラウトとアクセント付きの検索結果をコピーしてペーストするわけだ。コピペ出来ない若者も多いと聞く。まだまだだ。

つい数日前、3月21日にハンガリーの文化賞としては最高の栄誉で、滅多に授与されない「コシュート大賞」(コシュートさんという19世紀ハンガリーの国民的英雄にちなんだ賞)を授与されていたばかり。授与から3日後に亡くなった。訃報を伝える所属事務所のメッセージによれば、長い闘病の末とあるので、苦しみが少なかった事を願います。

国外に長く住んでいたが2004年にハンガリーに帰国し、精力的に作曲を続けながら若手の指導にも貢献した。

21世紀も1/4が終わらんとしている現在。この後クラシック音楽はどういう運命をたどっていくのだろうか。巨星が生まれることを願います。

コメント

コメントする