楽譜は紙がいいですか、デジタルがいいですか。
これは好みの問題かもしれませんが、紙の良さは、紙であることですね。トートロジーですかそうですか。あのね、トートロジーって言葉、なんかぼんやりした感じがしてよくね?
私は絶対に紙が好きなんですが、しかし世の中デジタルは楽譜の世界にも進んでいておりまして、ヤメン・サーディとジュリアン・カンタンは2人ともiPadで演奏しておりましたね。リハーサル中に充電させてくれ、ってステージ上にコードを伸ばしていただいて。こんな感じ↓

デジタルの怖いところは、フリーズ、あるいは充電がなくなることであります。充電、こわい。だからリハ中に充電して、各日に電池をゲッツしておくことが彼らにとって重要なことなのです。中川優芽花はハイブリッドですね。紙の楽譜を持ち歩きつつ、しかし、iPadも使う事もある。タップタップ。
公演の時はどうやって楽譜をめくるかというと、足元にセミのような形をしたペダルを置いていて、右の羽を踏めば進むし、左を踏めば戻る、そういう風にしています。なので、iPadとのリンクが外れると怖い。また、去年のディオティマ弦楽四重奏団のように、なぜかそのペダルが音量調整の方にアサインされてしまい、踏む度にチーンチーン!といい音が舞台裏に鳴り響くと恐ろしい事になります。いやあ、記憶に新しい。メルド!シャイセ!シット!!クソッ!あらゆる罵声を投げつけたところで、機器は言うことを聴かぬ。チーン!チーン!いい音であった。
Enoteという楽譜アプリ、私は使用したことはありませんけれど、Violin ChannelにCOEの方のインタビューのような記事が出ましたので読んでみました。自動ページめくりとか繰り返しの認識とか、パート譜とスコアを自由に行き来できるとか、エディションの比較が1タップで可能であるとか、楽器や作曲年、時代、スタイルなどで楽譜を絞り込んでレパートリーの開拓ができるとだとか、まあいろいろありますね。
こういうのは紙でやるとめちゃくちゃ大変なのだが、あっという間に出来ちゃうと言うのはとても楽ちんである。時代は変わっている、ということが良くわかりますね。
演奏にあわせて自動でめくってくれるようになると言うことないですね。え、それもできるの?それともそれはまだ出来ない?なお、人によってめくるタイミングは早い遅いがあるんですよね。ギリギリまで待て、という人から、最後の段に入ったらいつでも、という人まで、様々。そこも合わせてきてくれるともう完璧ですやんか。
便利な時代やのお。あ、でもアプリが上手くいかなくなって、撤退するわ、っていうことになったらそれが怖い。まんじゅう怖い。だから持ってこないで(持ってきて)


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