エリザベート国際コンクール終わる。ニコラ・メウセン(23)、オランダに初めての栄冠をもたらす。

寝過ごしました。現地時間の朝4時ぐらいまでいろんな人とテキストメッセージをやりとりしていたら遅くなっちゃったんだよ、許せよ、ああ?(なぜ半ギレ)。

いろいろな方がいろいろな事を語っておられるわけですが、まあいろいろ思うところがある、それがコンクールの常であり、自分の思ったとおりにはならないこともある、それがコンクールの常です。「なんで」という言葉が浮かぶこともあり、なんとなれば審査委員たちも「あれっなんでや?」って思っていることもあるかもしれませんし、そうでないかもしれません。

感覚ですものね。

だが前に進まねばならぬ。悲喜はこもごもするが、それが人生。才能、努力、そして運。それが一発勝負のコンクール。コンクールで有名になった人もいれば、落ちて有名になった人もいるから、そこまで順位にこだわることもないのだ!その後の動きが大切なんだよ!

上位に入った方はぜひそれをブースターとして利用して、さらなる高みへとのぼって行って欲しく、ダメだったという方は、その悔しさをバネに、さらにビヨーン、ビヨヨヨーンと伸びて行ってほしいです。10年後、20年後、30年後にどんな人生を歩んでいるのか、それは誰にもわからない。コンクールは通過点ですから。

というわけで不肖私め、ファイナル6日間だけでしたが12人全員、ボザールの客席で聴かせて頂きました。お疲れ自分!よっ!優勝はオランダの23歳ニコラ・メウセン。ハーグ出身。オランダに初の栄冠をもたらしたのであります!!バーン!

今回プロコフィエフの2番での優勝。この曲でこのコンクールを制したのは5人目であるぞとスタンダード紙に出ていましたが、ほんまか。わりと興味深い。誰が何を弾いて優勝したのか、っていうのはちょっと気になるところであります。なるほどとお思いになったら次回以降のご参考になさってください。しかくいにかくがまーるくしまっせ(って判らん人の方がもう多いか)。

そして日本人の久末航さんが2位、これは日本人として歴代最高位です。1987年の若林顯さん以来なんと38年ぶりの2位、おめでとうございます。

↑ホールロビー地下階の特設会場で演奏直後におしゃべりなさっているところ。

そして3位に入ったベルギーのヴァレール・ビュルノンもまた同国最高位ですね。ジャン=クロード・ヴァンデン・エイデンが1964年に3位に入っていた、それに並んだということで、こちらは61年ぶりのベルギー人3位。客席は爆発的な、気持ちよいまでの興奮に包まれたのでした。

愛国心最高か。最高や!これこそ正しい形での愛国心の発露ではないかい?

えーと、つまりこういうことです。一位から三位まで全員が、母国史上最高の順位を得たということです。やば!栄冠を勝ち取った彼らの未来にエールを!

現地からは以上です。

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