気がついたときには遅かったのです。つまり、すでに第一回目のオークションが終わっておりました。だが第二回目が来年に予定されているといいますね。二回目は主にプライベートな写真や映像とのこと。カザルスやロストロポーヴィチに習ったときの写真であるとか、そういうのだそうです。
なお三日前に開催された第一回目のオークションではさまざまなドレス、チェロのブリッジ4つ、子ども時代のテディベア、楽器(ストラド)の鑑定書など子どもの頃からのものもとってあるというのはなかなか物持ちがいいですね。皆様は子どものおもちゃや人形などはどうされていますか。私はもういらないなと思ったらバシバシ捨ててしまうのですが、やっぱりそういうものがあったらあったで、懐かしいと思う者だろうなとも思いつつなのですが、先日もわんわんの人形をガサッとゴミ袋に入れてしまいました。だってたまるいっぽうなんですもん(言い訳)。
つまり、オークションに出品したのはデュプレのブラザーとシスター。話が脱線しますけれど、日本の兄&弟、姉&妹、という概念はけっこう個人的には好きで、一瞬で関係が見えるのですが、ヨーロッパの言語にはどちらが年長かという概念がないみたいなのはいったいどうやって感得しているのだろうなと常々不思議に思っています。そもそも気にしないんだろうねっていうのが不思議でしょうがないんです。そうだ!いま日本大好きで怪しい日本語を話すフランス人と一緒にツアーをしているから、フランス人に聞いてみよう。うん。いいことを思いついた。
とはいえ、そこまでものすごいコレクションではないのかもしれませんけれど、こうしてデュプレに思いを馳せる、あるいは、言葉の面白さに思いを致す機会が生まれてうれしい。
というかそもそも今の若い方々はデュプレという悲劇のチェリストをご存じでしょうか。。若くして将来を約束されたチェロの大スターであり、バレンボイムと結婚していた女性。だが多発性硬化症という難病に冒され、若くして亡くなるのでした。


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