こんな和やかなオーディションがかつてあっただろうか。モーツァルトのレアな交響曲に参加するため犬がオーディションを受ける。指揮者アダム・フィッシャー含む審査団も満面の笑み。

優良誤認とか叱られないかとビクビクしています。だってね・・・

滅多に演奏されない?モーツァルトの交響曲に?犬が参加するだって?しかもそのオーディションが行われた?どういうこと?

いっぱいはてなマークが浮かんだと思うんですよね。で、私が優良誤認とか言っているのは、モーツァルトっていってもパパの方の書いた曲にまつわる話題だから。いつもの例のアマデウスじゃなくてレオポルトの方だから。「なーんだ」て思われるかもしれないけど、いい話だから最後まで読みなよ。

L.モーツァルトの滅多に演奏されない交響曲《狩の交響曲》という曲があることを今朝初めて知りました。で、この曲には犬が登場することもある、と。話が飛びますけれどその昔《おもちゃの交響曲》ってありましたよね。あれはレオポルト・モーツァルト作って言われてましたが現在では実は他人の作品だよっていうことが判っていますね(おもちゃの交響曲についての経緯はもっと込み入っているのでよかったらWikipediaでも読んでやってくんなせえ)。なので若干の不安がないわけでもない。つまり、こちらの《狩の交響曲》は真作なんですか。もしかして後に偽作が判明なんていうことになったりはしないんだろうか。おっちゃん心配や。

でもええんやで、楽しかったらそれでええんや。

フィッシャーという名前の現役の指揮者は二人いまして、アダムとイヴァン。どちらかというと弟のイヴァンがぶっ飛んでいて、お魚に向かって話しかけたり、奇抜なマスクを発明したりなど、理解に苦しむ愉快なことを成し遂げてきている。しかし兄も間違いなく同じ血縁者であることがここに明らかになった。ワンちゃんをステージに連れて行こうというのだから。

はっ?

「狩」には犬はつきもの。犬がワイルドな平野を、森を駆け回って獲物を追い回すのだ。それを音楽に取り込んで何が悪い。何も悪くない。舞台上での放水業務(おしっこ等)だけはやめてね。

なかなか日本のコンサートホールでは許可が下りないような、そういう行為でもあるな、あちらは自由でいいな。と思いながら読んでいましたけれど、しかし音楽に「ワンワン!!」と入ってくるのは実に気持ちがよかろう。

指揮者アダム・フィッシャーもうっきうきでオーディションをやっているのでぜひこの動画を見て頂きたい↓

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