ボストン交響楽団の聴衆は20年間で40%減少

ネルソンスの退任(来年6月)が突然発表されて、どういうことかという話になっています。オーケストラの団員からは、事前に知らさせておらず寝耳に水だったことや、団員は退任を望んでいない、というようなコメントも出ているようです。

とはいえ、決まったことは決まったことで、外からぼんやりと見ている限りですが、これが覆るというようなことはあまりなさそうな気がしています。もちろん、外野の我々が知りえぬさまざまな要素が複雑にからまっているでしょうし、声をあげている人と同じで声を上げない人もいて、様々な意見がオーケストラのメンバーにも、関係者にも、聴衆にも、メディアにもあるでしょうし、ものごとはそうそう単純ではないでしょう。

しかし気になる一文がおとといのニューヨーク・タイムズ紙に書いてあって、ボストン交響楽団の聴衆は40%も減少し、赤字が拡大しているというところです。20年間で。20年前というと2006年、この頃はジェームズ・レヴァインが率いていました(2004-2011年まで)。そのあとネルソンスが就任したのは2014年。この間にどんどんと聴衆が減っていったというのは、かなり大きな問題のように思えます。

神戸も聴衆が少ない、とされますが、神戸の場合は徐々に増えていっている、という情報もあり、増加傾向にあるのであれば、話は違うかもしれません。ボストンの場合は減少している。20年前に比べて40%というのはかなり厳しいということですね。純粋に満席だったとして、それが6割ぐらいの入りになってしまっているということです。

原因はどこにある?ーこれは誰もが直視しなければならならいところで、いわゆる通常のコンサートでお客様が埋まらなくなっているという厳然たる事実がある。プログラミングが悪いのか、出演者が魅力的ではないのか、広報戦略がまずいのか、演奏能力の低下なのか、そもそもクラシック音楽が衰退していることの象徴なのか。

これまた単純にひもとけるものではないでしょう。ここに教訓のようなものがあるとすれば、これは対岸の火事では全くなくて、常に前を向いて前進し、お客様に来て頂くにはどうすればよいかを考え、実行し、反省し、改善をしなければならない、不断の努力が必須である、ということなのだと思います。

根性論はだめですが、考えること、そしてガッツが必要です。

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