もともと任期は2027年の夏までとなっていたところ、かなり突然の発表あったということで驚きの声、あるいは、当然といった声があがっています。ニューヨーク・タイムズ紙は「ボストン交響楽団、音楽監督との契約を突然終了」という記事と「マエストロの失墜、心に留めておくべき教訓」という2つの記事を出していて、そのインパクトを感じとることができます。
オーケストラの理事会とネルソンス氏の将来のビジョンが一致しない、というのがその理由です。いきなりなんでも切るアメリカならでは、なのかもしれませんけれども、どうやらあまりオーケストラ側はハッピーではなかったのではないかという印象を受けます。理事会は、契約を更新しないという判断についてスポンサーたち、およびオーケストラ団員に伝えたとあります。またネルソンス側も、自分が予想していたことではなく、また望んでいた決定ではないとしつつ、皆さんとの仕事に揺るぎない決意で臨みます、とメッセージを送ったとあります。それ以上については双方ともに詳細を語ることを拒否。
ニューヨーク・タイムズ紙の論調をみればネルソンスに対してかなり批判的に書かれていて、忙しすぎた、ライプツィヒのゲヴァントハウスの首席指揮者であり、ウィーン・フィルやベルリン・フィルとの共演などもあるものの、ボストンでの活躍があまり目立っていないとも書かれています。
2つめの記事のほうはより批判的で、過労、甘やかされすぎた音楽監督の無責任さ、最も不幸な存在の一つ、とかなり厳しい。ネルソンスの軌跡を目の当たりにして深い苛立ちを感じるし、本当に悲しい、とありました。最初はキラキラしてたんだよ、よかったんだよ、でもだんだんだめになっていったんだよ、という感じで書かれていて、マンネリとか、そういうこともあったんだろうし、券売もふるっていなかったようなので、何かしらの変かを関係者が求めているのかもしれません。
ちなみにネルソンスとオーケストラとは、「契約は自動的に更新される。だがオーケストラにはいつでも契約を解除する権利がある」という契約を結んでいたそうなので、オーケストラ側としては当然の権利を用いた、という形ですか。まあでも人生、いいときもあれば悪いときもある。まだ47なのだから!
ではボストンには誰が?アメリカの他のオーケストラから誰かを迎え入れるのか。ヨーロッパやアジアからか。資金難も取り沙汰されているので、スポンサーうけの良い人、という点も加味しないといけないかもしれませんね。


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