ブロムシュテットの公演が中止になったのは、警報器の故障

ドイツのインフラの不安がささやかれて久しいわけです。日本とも同じような問題を抱えているように感じています。

しかし、ブロムシュテットの先週土曜日のバイエルン放送響との公演が中止になったという文字を目にすると我々は警戒するわけです。しかも、単純に技術的問題のため、という不思議な文字を目にすると、いやいやいや、裏で何かが起こっていたんでわ????あーん?と、つい勘ぐってしまうのですが、どうやら本当に技術的問題だったようです。

なんなのっていうと、ホールの警報器がとまらなくなっちゃってん、ということだそうです。何度かシステムの再起動を試みたがダメだったと。マエストロは無事だった。繰り返す。マエストロは無事だった。

ヤッホーイ。

いや、喜んでいる場合とちゃいますよ。これはゆゆしき問題ですね。ホールが停電したかと思ったら警報器ピカピカして、なんとかそれを停めようとみなさん四苦八苦したが結果としてだめじゃったということで、そらあ警報器がホール内で点滅していたら(音も鳴っていたという不確実な情報もあり)コンサートなんかできませんよね。お察しいたします(察するも何も)。

なぜ直せなかったのかというと、問題が起こったときに呼べる技術者が引退していて、その委託費がケチられた結果、誰も呼べる人がいなかった。劇場にわかる人もいなかった、というのがその理由だそうです。

うーむ。しかし点滅を停めるとか、その場にいた人がわからなかったらその退職していた技術者もわからなかったのではないか。その人の電話番号もわからなかったのか、とかいうコメントをしている人もいますけど、11日っていうと土曜日だもんなあ。土曜日には仕事しない、っていう人も多そうだしなあ。それに、その人がつかまったとしても、やっぱりわからなかったかもしれないもんなあ。

そもそもヘラクレスザールでは経費が足りて居らず、長年苦情を述べてきたがこういう問題が起こるのは時間の問題だった、ということだそうです。一部トイレも壊れたままだそうですよ。

文化予算も削られ、国鉄のように低空飛行をせざるを得ないのか。ドイツしっかりい(他山の石)。

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