ありがてえありがてえ、と手を揉むのです。ドイツのバイロイトという小さな町をご存じですか。ワーグナーが大好きという激やばのやばな方々が世界各国から集まる音楽祭が開かれているんですね。ワーグナーはオペラや楽劇といった巨大作品を作った俺様の権化みたいな方で、わりと年寄りなんですよ。ピアノ好きの方にすればうっそ~ん!と言いたくなるんじゃないかと思うんですが、1813年うまれなので、ショパンと3歳、リストと2歳しか違わないんですね。そのリストの娘さんとご結婚なさるんですから、世の中いろいろやね。
バイロイト音楽祭はワーグナーの俺様気分がいろいろ詰め込まれている音楽災(また誤字!)なんで、ご興味のある方はお調べ頂ければと思うのですが、来年つまり2026年の夏は150周年なんですね。1876年に初の音楽祭が開催されてから(倒置法)。
150回目、ではなくて、最初の年がとんでもない大赤字、大コケだったので2回目開催までに数年を要しております。なので150周年、なのです。
その祈念すべき150周年目の音楽祭は瞬殺でチケットが売り切れたようで、音楽祭も自慢げに報告しておられます。
いや本当にチケットが売れる、これほどありがたいことはありません。昭和か平成ぐらいにかけてぐらいまで、バイロイト音楽祭というとチケットが買えないことで有名で、何年待ち、とかそういう話もあったのですが、ここ数年は券売が低迷し、というか、低迷していた訳ではないでしょうけれど、売り切れておらず、どうしたバイロイト、大丈夫かバイロイト、頑張れバイロイト、さようならバイロイトなど様々な声が渦巻いていたのですけれど、こうして再び売り切ったということは、しかも光速で売り切ったというのは、実に喜ばしいことでしょう。
どうしてこんなに早く売り切れたのか?いままでやってこなかった初期の作品リエンツィを採り上げるから?ベートーヴェンの第九もやるから?それもないわけではないでしょうけれど、150という魔法の数字が効果あったんじゃないかなと思いますね。
何周年、と銘打つことがどれだけ意味があるんか、バカバカしい!と若い頃の私は思っていたこともあるひねくれ小僧だったのですが、周年、意味ありますわ。最高に意味がある。
バイロイト音楽祭復活ののろしが上がった!!(大げさ)


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