いやそのタフな精神、見習わなければと思うのですがね!
バレンボイムは82歳、パーキンソン病を患っていて、最近話をしたという方によると健康状態はやはりかなりよくなさそうだ、そもそもこちらの事を理解していただけているかどうかもはっきりとわからなかった、ということなのだそうです。
もちろん指揮できる曲もかなり限られてきているでしょう。ベートーヴェンの田園と7番なら、オーケストラへの負担も少ないし(なんとなれば指揮者なしでも、優秀なオーケストラなら演奏が可能)、ということでこの曲だったのだろうなとは思いますものの、それでもベルリンからパリへ、フライトは2時間、前後の時間もあわせると5時間ぐらいは移動にかかりますし、それをやりとげる。すごいな。
ほんでもって、こないだのベルリン・フィルの時と同様、椅子は指揮台のそばにおいてあるが、使用せず、ずっと立ったまま指揮をしたということでして、ぐっはー。どうや!すごい。足取りは弱々しかったとあるが、それでもすごい。
移動出来たね、立って指揮できたね。そういう風に冷笑する人もいるかもしれませんけれど、現地で聴いた人たちは非常にこころを動かされたようで、バックトラックも★5つだし、フィガロ紙の評も(課金してないから36%しか読めません。もしかすると残り64%に辛辣なコメントがあるのかもしれませんけれど)、かなり感動的な調子で書かれています。パリ・フィルハーモニーの満員の聴衆はバレンボイムが出てきた瞬間にスタンディングオベーションだったそうで、さぞ熱かったのだろうな!!
バレンボイムはもう指揮台には立てない、そんな噂はずっと流れていますけれど、とんでもはっぷん歩いて10分。まさに不死鳥、フェニックスであります、令和の美空ひばりだ!!!(このあたり若い方はあまりおわかりにならないであろう。それでいいのだ)。
ぜひ、いま日本におられるパイセンのように、まだまだ活動をなさっていただきたいものだと思うものであります。リスクは低くないかもですが、日本行きの計画もまた再浮上しているかもしれませんね。
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