アニマ・エテルナが創立者インマゼールを追放

ベルギーの古楽アンサンブルは?という問いがあったときに戻ってくる答えそれが。

プティットバンド!

ずっこー。でもまあそうかも、ですね。クイケン一家によるプティットバンドがまず最初に出てくる名前でしょうか?でもその次ぐらいに必ず出てくる名前それが、アニマ・エテルナ。鍵盤楽器奏者のジョス・ファン・インマゼールが1987年に創立し、近く40年を迎えんとする名アンサンブル。

もともとのコアなレパートリーはベートーヴェンとかそのあたりだったでしょうか。でも私がベルギーに留学していたような頃(2000年代前半)にはロマン派の音楽もやるようになっていましたね。ブルックナー、もちろん今でもやっていますけれど、この当時からやっていたような気がしています。ヨハン・シュトラウスとかもやっていたような。

そのアニマ・エテルナが創立者ジョス・ファン・インマゼールとの関係終了を宣言。しかも即時。創立者を追い出すとかどういうこと、と思いますけれど、オーケストラがわざわざWebサイトで発表しているということはオーケストラは激おこなんだと思いますね。あるいはただただ残念、といったワードかもしれません。真実はわかりませんけれども。

「アニマ・エテルナは、創立者兼指揮者との協力を終了し、オーケストラの刷新に取り組む」的なタイトルのニュースによりますと、インマゼールはオーケストラと共有してきた価値観を繰り返し無視し、執拗な攻撃的態度をし、契約違反を繰り返した。インマゼールの知識や技術を伝えたいとする試みはことごとく失敗に終わった、と。意見の相違がどのようなものであれ、そのような行為は正当化出来ない、と。

なかなか辛辣&辛辣。

そのあとに、インマゼールへの感謝、今後の改革についての展望などが記されていまして、客演指揮者の一人パブロ・エラス=カサドとの協力関係が強調されているので、もしかするとエラス=カサドが新しい監督になるのかも、というようなことも推測されます。あくまでも単なる推測に過ぎませんが。

エラス=カサドは控えめに言って超有名指揮者の一人なので、後継者問題で悩ましいことになりがちな古楽アンサンブルには珍しくバチッといく、かもしれないし、バチッといかない、かもしれない(またしても曖昧なもののいい方ですいません)

暴力や暴言はダメ、絶対!という時代です。もちろん当事者以外には真実はわかりませけれど、世界の指揮者の皆様におかれましては、権力の行使や言動等には十分気をつけられたい。

インマゼールはこの後どうするのか。新しいアンサンブルを作ってリベンジだ!!(それはやめたほうが)

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